「コロナがひと段落したのちは広い庭があったり、身近に自然があったりする住環境が好まれる」とサーファー薬剤師氏は予想する
勝機が訪れるのは民泊以外に不動産投資も同様だと明かす。
「本業が厳しくなった事業者が、所有不動産を手放すケースが出ると予想します。急ぎの現金化のため割安で市場に出てきたらチャンスですね。特にこれを機に
テレワークが一般化すれば、狭くて高い都心の物件よりも、広くて安い郊外物件が見直されます。テレワークに必須となる仕事部屋の確保が容易で、三密とは無縁の周辺環境はストレスも溜まりにくい。今までは都心への通勤がネックでしたが、出社が週1~2回程度となれば負担は少ない。
“テレワーク移住”の流れは今後数年のトレンドになる可能性が高いです」
さらにアフターコロナ時代に改めて見直されるであろう郊外物件の需要について次のように分析。
「ウッドデッキや広い庭のある物件が人気。物件に明確な特徴を持たせると、駅から遠くても客づけに苦労することはないですね」
「田舎の物件は駅からの距離はあまり関係ありません。
外房エリアでは駅チカよりも海チカのほうが人気。最近も駅徒歩40分の物件をリフォームして入居募集したら2週間で決まりました。庭が広くてウッドデッキもあり、車が2台停められる点がよかった。車社会なので駐車場は最低でも1台。2台停められる駐車場は客づけに有利です」
今後は融資の冷え込みが予想されるなか、具体的な融資対象はなにか。
「今は公庫や民間金融機関はコロナ融資の対応で忙しいため、不動産の融資まで手が回りません。そのため
現金で始められる郊外の格安戸建て投資は時世に合っている。投資額の目安は、リフォーム代込みで400万円くらいがいいと思います。これを家賃5万円で貸せれば利回り15%になります。まずは戸建てで経験を積んでから、一棟に進むのがおすすめです」
割安に放置された郊外不動産がコロナでお宝化する未来はすぐそこまで来ているようだ。
●サーファー薬剤師氏流 [有事の投資術]
・国内旅行需要の爆発に備え、郊外型の民泊物件に注力
・中長期的には回復するインバウンド需要に応える都内民泊も調査
・テレワーク拡大による郊外物件の人気上昇は格安戸建てが最適
【サーファー薬剤師氏】不動産投資家
千葉県外房エリアを中心に戸建て21戸、アパート1棟を保有。2年前に脱サラ、現在はYouTubeチャンネル「不動産投資家サーファー薬剤師」を運営
<取材・文/栗林 篤 藤村はるな>