紅白司会もつとめたNHK「ガッテン!」の小野文惠アナが“ヘタクソ”なのに出世するワケ

夫が「お偉いさん」だからずっと東京にいるのか?

 それからずっと独身で、東京勤務となり「ガッテン!」で名を売り、都内某所に戸建ての家を建てた。まきをくべる暖炉のある、こだわりの注文住宅。私はその家に遊びに行って「いよいよお一人様態勢を固めたな」とからかったら「そうなんですよ~」と笑っていた。  ところが、その数か月後に突如結婚。お相手の家で同居して、自分の家には住まなくなった。「お前、あの家どうしたんだよ?」と聞いたら「誰も住んでいません。何かあったらいつでも戻れますから~」と、また笑って答える。  家を建てたあの時点で、結婚は考えていなかったはずだ。結婚はホントに急に決まったのだろう。そのお相手は確かにNHKの「上層部の人」だ。だが、結婚した時点で彼女はすでに15年東京に勤務し続け、バラエティ系アナウンサーとしての地位を固めていた。「夫がお偉いさんだから東京にずっといる」という批判はあたらないだろう。

アナウンス力の「なさ」には新人の頃から“定評”があるが……。

 小野文惠のアナウンス力の「なさ」については、初任地山口の時代から“定評”があった。高校野球地区予選でトンデモ実況をやったとか、視聴者から「あんた下手くそすぎて、心配で目が離せない」と言われたとか、枚挙にいとまがない。そのすべてが「ネタ」として当時山口局にいた者の間で語り継がれているし、本人もそれをネタにしている。  ただそれらのエピソードはすべて「批判的」ではなく「好意的」に語り継がれている。「心配で目が離せない」という話など、まさに視聴者に「愛されて」いたことを示す。  コメント欄では「ニュース読みが下手すぎ」だの「美人じゃない」だの、散々な書かれようだ。美人かどうかは主観が入るが、「ニュース読みが下手」なのは私も含め万人が認めるところで本人も自認している。でもアナウンサーの魅力はそこだけではない。
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巧拙を超える小野アナの武器とは?
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