あの弐億貯男氏がコロナ暴落を打破し損失ゼロを達成した秘訣とは?

相場の底を探すのは至難。まずは生き残ることを優先しよう

 まさに完璧と言っていい立ち居振る舞い。しかし、反省点もあったという。 「3月、株価が思い切り暴落したときに、大底の判断を見誤ってしまったことだけは少し後悔しています。ここでたくさん買えていれば、よりキャピタルゲインは大きかった。そこまで求めるのは欲張りかもしれませんが(笑)。このとき、イオンフィナンシャルサービスだけは底値付近で3000株ほど購入しています。配当利回りは4%で、増収増益傾向。株価が1600円のときからウオッチしていましたが、1060円にまで下がっていた銘柄です。リーマン・ショックのときも底は700円だったので、これ以上の下げがあっても知れているだろうと判断して買いました。ほかにも欲しい銘柄があり、買いたい水準にもなっていたのですが、底値かどうかを判断することができず、『まだ下で買えるかもしれない』と甘い考えを持ってしまった。まあこれは仕方ないですね」  とはいえ、けっして悲観しているわけではなく、「あくまで結果論です」と弐億氏はサッパリしている。 「反省や後悔こそありますが、失敗ではないはずです。底値だと思って買ったら落ちるナイフだった、なんて可能性もありましたから」  最後に、今後の見通しについて語ってもらった。
飲食店

緊急事態宣言の解除後も、飲食やイベント系はすぐには持ち直さないとの見通し。どこでどの銘柄を買うか、思考を重ねる日々だ

「経済活動が戻っていくとはいえ、外食産業やカラオケ、ジムなどはすぐに100%戻ることはないはずです。とはいえ、ネットフリックスやZoomといったわかりやすい銘柄はすでに割高で、成長株投資にはなり得ない。銘柄選定だけは過去の経験則が通用しないので、まだまだ考えることは山積みですね」備えあれば憂いなし。その老獪ともいえる投資手法はすべてのトレーダーの手本となるはずだ。

弐億貯男氏が注目する3銘柄

●イオンフィナンシャルサービス(8570) 現在株価 879円 目標株価 1500円 売買単位 100株 PER/PBR 37.94倍/0.50倍 イオングループの総合金融事業を手掛ける。「大手グループ会社であること、配当が4%と高いことは評価に値します」 ●きずなホールディングス(7086) 現在株価 1562円 目標株価 2500円 売買単位 100株 PER/PBR 17.93倍/1.50倍 主に家族葬を中心とする葬祭業。「コロナの影響も少なく、成長企業。需要がなくなることのない業界は計算に入れやすい」 ※株価などのデータは7月28日終値時点 【弐億貯男氏】兼業投資家 資産:2億円 投資歴:20年 スタイル:中長期投資 コロナ相場での儲け:20%増 セミリタイアに必要な2億円を貯めるために株式投資を開始。成長株への中長期投資で’19年に2億円達成も、いまだ兼業で資産を積み上げ続ける達人 <取材・文/高城泰 桜井カズキ 図版/bambeam チャート/楽天証券 Trading View>
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