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狂喜乱舞のコロナ相場。株も為替も原油も金も予測不能に動く市場で溺れかけた投資家諸兄も多いことだろう。しかし、そんななかでも勝利を収めた投資家たちがいた。その秘訣を大解剖!
「4月までに1年の目標としていた金額を稼げましたね。金額?
4200万円です」
今回のコロナ相場を、こう振り返る
三平氏。会社経営のかたわらFXで億の利益を稼ぎ出してきたトレーダーだ。日ごろは米ドル/円などの主要通貨ペアを取引するが、
3月はユーロ/豪ドルで荒稼ぎしたとか。その心は?
「コロナショックの初動では、対中依存度が高く、中国の株価に連れ安しやすい豪ドルが売られ、まだ欧州に感染者がほとんどいなかった影響でユーロは買われました。その結果、
ユーロ/豪ドルが急騰したのですが、私は最終的に世界へ拡大するだろうと予想していたんです。なかでも衛生観念が低い欧米では感染速度も速いだろうと。だから
イタリアで感染者が増え始めたタイミングで売り向かっていったのです」
この通貨ペアは決してメジャーではないが、通好みとして知られる。なにしろ
ボラティリティ(変動率)が
デカい。実際、コロナ相場では
1か月弱で20%以上も急騰した。三平氏はその値動きを
ビットコインと重ねたという。
「’17 年のビットコインバブルのように、相場心理上、極端な需給の偏りが描くチャートは元の水準に収束していく。買った人はいつか売るし、売った人はいつか必ず買い戻すから。
急騰したチャートは上昇幅に対して最低でも50%、たいてい61.8%は戻す。コロナショックで急騰していたユーロ/豪ドルも下がるのは目に見えていました」
だが、すべてが予想どおりだったわけではない。
「3月9日から売り上がっていきましたが、なかなか反落しない。一部損切りして、上でまた売り直してと繰り返していましたが、
一時1000万円程度まで含み損が膨らみました。やっと反転してくれたのが最初の売りから10日後。ターゲットとしていた61.8%戻しまで下げても勢いがあったので、長い陽線が立つまで引っ張って決済。この
1トレードで2000万円近い利益を得ることができました」
相場の「行きすぎ」を狙った逆バリは三平氏の得意ワザ。「
RCIを活用するとトレードの精度が上がる」という。