差別野放しで反差別アカウントは凍結のツイッタージャパン社に100人が抗議

米本社と違いBlack Lives MatterもスルーするTwitterジャパン

twitterdemo1 東京・京橋にあるツイッタージャパン社前の歩道で6月6日、Twitter内でのヘイトスピーチが野放しにされる一方で差別を批判するアカウントが相次いで凍結されていることに対する抗議活動が行われた。約100人が集まり、「ソーシャル・ディスタンス」を確保しながらプラカード等を掲げた。  ツイッター社は5月30日に反差別運動体C.R.A.C(@nohatetv)や著述家の菅野完氏(@noiepoie)の言葉を投稿するだけで、実際は菅野氏ではない第三者のアカウントが凍結。同社からは合理的な凍結理由が示されておらず、「#CRACの凍結に抗議します」「#菅野完の凍結に抗議します」といったハッシュタグや、C.R.A.Cのマークや菅野氏の顔写真をアイコンにするなどして抗議の意を表明する動きが起こっていた。  Twitterではかねてより、ヘイトスピーチを含む差別的な投稿が横行してきた。そうした投稿を行う著名人のアカウントが凍結されることもなく、逆に、差別批判や政権批判をするアカウントがしばしば凍結されるということが繰り返されてきた。C.R.A.C関連のアカウントや菅野氏のアカウントが凍結されたのも今回が初めてではない。  一方、5月25日にアメリカ・ミネアポリス市で警官が黒人男性ジョージ・フロイド氏を殺害した事件をめぐって全米で抗議活動が広がり、「Black Lives Matter(黒人の命を軽視するな)」のスローガンが広まると、アメリカのツイッター社も公式アカウントを黒基調に変更しこのスローガンを掲出した。しかし「Twitter Japan」の公式アカウントは、こうした意思表明はしていない。  これら一連の動きを受けて行われたのが、6月6日の抗議活動だ。午後1時に約100名が、ツイッターの日本法人である「ツイッタージャパン株式会社」のオフィスが入る京橋の東京スクエアガーデン前に終結。めいめいに持ち寄ったプラカードを掲げ、横一列に並んで無言の抗議を行った。

ソーシャルディスタンスを保ち抗議の声を上げる人々

twitterdemo2 「No Place FOR HATE」 「NO MORE HATE SPEECH」 「Twitter JP 恥を知れ」 「差別ツイート野放しやめて」 「笹本裕(ツイッタージャパン代表取締役)の辞任を求めます」 「#CRACの凍結に抗議します」 「#菅野完の凍結に抗議します」  Twitter上の差別投稿をプリントアウトして地面に並べ、日本におけるTwitterの実情を通行人やメディアに説明する参加者もいた。
twitterdemo3

足を止めて道に置かれたヘイトツイートの事例を見つめる通行人の姿も

 ツイッタージャパン社はとくだん反応せず。抗議活動開始前に東京スクエアガーデンの警備員が、主催者側に対して敷地に入らないよう求めてきただけだった。  抗議活動は約1時間にわたって行われ、最後は主催者によるスピーチとシュプレヒコールで締めくくられた。
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トランプの煽動ツイートにも毅然とした対応をした米Twitter
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