「次亜塩素酸水」の消毒薬としての評価に厚労省と経産省で食い違いの謎

どうしても次亜塩素酸を使いたい方へ

 どうしても次亜塩素酸を使いたい方は、死なないために次のことに留意して下さい。 1)高濃度次亜塩素酸  アルカリ性でないことを除けば、次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイター)の同濃度希釈液と注意点は変わりません。そして、品質維持期間がたいへんに短いので冷暗所保存(冷蔵庫推奨)ののち早く使い切りましょう。  最も大切なことは、飲んだり、吸い込んだり、食べたり、注射したりして人体に取り込まないことです。胃で塩素ガスが発生する、血中に入り込むとメトヘモグロビン血症等で悶絶することになり、最悪死にます。皮膚に付いたら直ちに洗い流しましょう2)次亜塩素酸水  有効塩素濃度が50ppm程度と極めて低く、化学的に不安定なために短時間で水と変わらなくなります。遮光条件で冷蔵庫保管ののちにすぐに使い切りましょう。時間がたてばただの水です。無料配布の新鮮な「次亜塩素酸水」でも一月は持たないと思われます。  毒性は無いといわれますが、単に濃度が薄いだけで胃にはいれば塩素ガスが発生しますし、血液に入ればメトヘモグロビンが発生します。塩素酸類は、飲んだり、食べたり、吸い込んだり、注射して体に入れてはいけません。皮膚に付いたものは、作業後に洗い流しましょう。  次亜塩素酸には耐性菌は存在し得ないという報告がありますが、筆者にはその主張が理解できません。塩素系薬剤には緑膿菌が耐性を持ちますし、どのような薬剤でも濫用すればすぐに耐性菌が発生します。従って、必要なときに必要なだけ使うようにすることを強くお勧めします。  次亜塩素酸ミスト常時発生装置については、筆者はその使用に同意できません。消毒薬の失敗の歴史にこの手の装置は瓦礫の山を築いています。  次亜塩素酸は、有力な第三の消毒薬と評されますが、商品としては留意点が多く、「正しい使い方」に合意が形成されていません。くれぐれもその点に細心の注意を払ってください。そして忘れてはいけないのは・・・・・ 混ぜるな危険  次亜塩素酸類については以上です。 ◆コロラド博士の「私はこの分野は専門外なのですが」新型コロナ感染症シリーズ10 <文/牧田寛>
Twitter ID:@BB45_Colorado まきた ひろし●著述家・工学博士。徳島大学助手を経て高知工科大学助教、元コロラド大学コロラドスプリングス校客員教授。勤務先大学との関係が著しく悪化し心身を痛めた後解雇。1年半の沈黙の後著述家として再起。本来の専門は、分子反応論、錯体化学、鉱物化学、ワイドギャップ半導体だが、原子力及び核、軍事については、独自に調査・取材を進めてきた。原発問題について、そして2020年4月からは新型コロナウィルス・パンデミックについてのメルマガ「コロラド博士メルマガ(定期便)」好評配信中
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