昨年の大阪12区補選で応援演説を行う麻生財務大臣(写真/横田一)
もう一つ大切なポイントは、「#対立候補に投票します」という言葉は特定の誰かを非難攻撃するものではないという点です。「落選させる」は似た意味に思えますが、脅しの要素が感じられます。
「抗議します」「反対します」という言葉は意思表示としては明確ですが、与党議員たちが有権者の意思表示をちっとも重んじていないことは、
「#検察庁法改正案に抗議します」というツイートが500万件を超えても方針を変えないことから明らかです。彼らが最も重んじるのは
「自分が選挙に当選するか落選するか」です。
ですから皆さん、自信を持って地元の選挙区の自公と維新の議員にもの申しましょう。ここで維新を入れたのは、
日本維新の会も検察庁法改正に賛成だと明確にしたからです(もともと「よ」と「や」の間の「ゆ党」と呼ばれる存在ですから)。
皆さんの地元選挙区の自民・公明・維新の議員に、「#対立候補に投票します」と伝えましょう。電話で、FAXで、メールで、そしてTwitterでつぶやきましょう。検察庁法がどうとか、難しいことを書かなくてもこれだけで十分です。
議員はもちろん、その意味がわかりますから。これは
検察庁法改正に賛成したら自分の対立候補に投票するという意味だな、と。
それが数人数十人だけなら「たいしたことはない」とたかをくくれるでしょうが、数百人数千人となったら、もう安心していられません。数万人になったら、もはや落選確実と言ってもいいでしょう。
検察庁法改正案にも、森友問題の真相解明にも、声をあげていこう
「メディア酔談」の画面。中央が「笛美」さんのアイコン
政治を動かすには、政治家に直接働きかけるに限ります。
もの言わぬ有権者であることをやめて、もの申しましょう。それは私たちの権利です。検察庁法改正案は、私たちにそのことを気づかせてくれる貴重な機会になるかもしれません。
そしてこのことは同時に、
森友学園への国有地巨額値引きに関する公文書を改ざんさせられて命を絶った、財務省近畿財務局の赤木俊夫さんのことにもつながります。財務省もあの時、ルール違反のめちゃくちゃなことをしたのです。
でも、なぜそんなことをしたのか真相は明らかになっていません。俊夫さんの妻、赤木雅子さんは、真相解明のための再調査を求めていますが、安倍首相も麻生財務大臣も
「再調査はしない」と突っぱねています。
私たちは「
#赤木さんを忘れない」というハッシュタグで赤木雅子さんへの共感と支持をお願いしてきました。検察庁法の問題が決着したら、次は「
#再調査してください」と声を上げたいと思います。
<文・相澤冬樹>