在宅勤務はモチベーションが上がらない? リモートワークやZoom会議でダラダラしないコツとは?
         緊急事態宣言が延長され、外出抑制、在宅勤務が常態化している。在宅勤務が長引くなか、モチベーションを下げる人が日増しに増えている。
 筆者は、モチベーションファクター(意欲が高まる要素)を次の2つの志向、6つの要素で捉えている。日本のビジネスパーソンのモチベーションファクターは、これらの志向や要素にだいたい均等にわかれる。
 2つの志向:6つの要素:モチベーションファクターの内容
 牽引志向:目標達成:チャレンジすることでモチベーションが上がる
	 自律裁量:自分の裁量で仕事をすることで意欲が向上する
	 地位権限:責任を果たし認知されることで気持ちが高まる
 調和志向:他者協調:周囲と協力することでモチベーションが上がる
	 安定保障:リスクを回避し安定することで意欲が向上する
	 公私調和:公私や仕事のバランスをとれて気持ちが高まる
 各々のモチベーションファクターの観点からみても、今日の状況はモチベーションを下げる傾向に拍車をかけている。どのモチベーションファクターの人にとっても、モチベーションが下がる状況に直面しているのだ。
 2つの志向:6つの要素:モチベーションが下がる状況
 牽引志向:目標達成:業務縮小で、チャレンジできず意欲が下がる
	 自律裁量:在宅を強いられ、自由がきかず意欲が下がる
	 地位権限:統制がとれず、責任を果たせず意欲が下がる
 調和志向:他者協調:在宅勤務で協力関係が築けず意欲が下がる
	 安定保障:健康や環境に関する不安があり意欲が下がる
	 公私調和:公私や仕事のバランスをとれず意欲が下がる
 このように申し上げると、「緊急事態で、モチベーションのことまで手が回らない」「命の危険にさらされているので、モチベーションが上がらなくても我慢すべきだ」という反応にあう。
 つまり、命を守り、緊急事態のガイドラインに沿って、なおかつモチベーションを上げる対応がとれればよいことになる。ここまで話が進むと、必ずといってよいほど言われることが、「だから、ネット会議を実施してチャレンジしたり、裁量を付与したり、責任を与えたり、連携や、リスク回避や、バランスをとっている」という意味のことだ。
 しかし、このネット会議がモチベーションを上げるどころか、下げてしまっているケースが頻発しているのだ。
     
    
意欲が高まる2つの志向と6つの要素

photo via Pexels
モチベーションを下げるネット会議
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