コロナ禍で、家族や友人といった親しい人たちとすら会うことを制限される中、新しい出会いを求めることがとても難しくなっている。マッチングアプリですら、暇を持て余している人が気持ち増えたような気はしないでもないが、実際に会うことを控える人が多く、なかなか現実にデートすることが難しい。 　そんな中、今筆者が最もポテンシャルを感じる出会いの場。それが「オンラインゲーム」での出会いである。 　世の中が外出自粛を強いられている今、ゲーム市場は売れ行きがいいようだ。ニンテンドーの家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」はここ数ヶ月品薄が続いている。3月にビッグタイトル「あつまれ　どうぶつの森」が発売したことや、家でも運動ができる「リングフィット　アドベンチャー」がヒットしていたことなどから、自粛で一気に需要が増加した。 　新しいゲームユーザーたちは、なるべくライトなゲームを望んでいるように思える。これから始めるなら、参入ハードルの低いものを……という理由で、クオリティは高いものの値段の張るSONY「PlayStation4」よりも、Switchに人気が出たと思われる。 　さらに、スマホでできるソーシャルオンラインゲームにも人が再集結している。2年ほど前にどっとプレイヤーが増えた「荒野行動」を始めとするFPS系のゲームも「暇すぎてまた始めた」という出戻りプレイヤーが増えている。 　さて、ではゲームユーザーが増えたことと、恋愛がどう関係するのか？これが意外なことに、恋愛にも直結しているのである。 　FPSオンラインゲームが普及してから、ゲームでマッチングした知らない相手と「ボイスチャット」でコミュニケーションすることが当たり前になりつつある。FPS以外のゲームでも、ゲーム配信サービス「Mirrativ」やゲーム界隈のボイスコミュニケーションに使われる「Discord」などの連絡ツールで、ゲームは音声ありきでコミュニケーションされることが当たり前となった。 　これが意外にも恋愛に発展しやすい状況を作っている。ゲームというひとつの趣味を介することで、音声会話のハードルが下がることや、同じ目標に向かってチームで取り組むという行為そのものも、恋愛感情に発展しやすいことなど、意外にもオンラインゲームはまるでブラインド合コンのような効果を発揮してくれるのである。 　さて、ではこの話を聞いてゲームをやってみようとする人のために、ゲーム恋愛に必要そうなポイントをいくつかお教えしようと思う。 　まず、ゲーム恋愛の発展に向いているのは、個人戦よりもチームで行動することができるゲームだ。荒野行動などのスマホでできるバトルロワイヤルは、多くの場合２〜４人でチームを組むことができる。FPSは全体的に見ると男性ユーザーが多いため、女性との出会いは運にはなってくるが、ゲーム内にボイスチャットの機能がついているので、ゲームをすれば自動で仲良くなれる可能性が高いのが利点だ。 　また、スプラトゥーンに始まる陣取り系のゲームも、ランダムマッチで行うチーム戦のため、コミュニケーションが起こりやすい。スマホゲームでも似たようなものがいくつかあるのと、FPSよりもハードルが低く女子の数もFPSより多いのが利点だ。 　またスマホでゲームをするライトユーザーたちは、新しく配信されるゲームにもよく注目している。新しいゲームを配信と同時に始めると、自動的にそのゲームの古参になれるのと、ユーザーが少ないうちは仲間意識が強くなりやすいので、新規配信されるゲームに注目しておくのも一つの手だ。