“未曾有の国難”でも足元は安泰!? 失態続きでも安倍総理を支える人の心理とは

官邸近くのラーメン屋に、安倍総理の写真が

排骨担々麺

「支那麺はしご 赤坂店」名物の排骨担々麺(ぱいこうだんだんめん)

 4月24日、金曜日。前日発売の『週刊文春』で、森友事件の公文書改ざんで死に追い込まれた財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの記事を6週連続で書いた私は、首相官邸周辺を訪れていた。  と言っても安倍総理に用があったわけではない。あっても会ってくれないだろう。私が用があったのは、官邸のすぐ下にあるお店、「支那麺はしご 赤坂店」。ここの排骨担々麺(ぱいこうだんだんめん)が実においしい。大好物なのだ。  私にこのお店を教えてくれたのは西岡研介さん。最近、JRと革マルの因縁を描いた『トラジャ』(東洋経済新報社)という著書で注目される、フリーのノンフィクションライターだ。元『神戸新聞』記者で兵庫県警担当。当時、私もNHK神戸放送局で兵庫県警担当。我々はライバルであり同志でもあった。  西岡さんはその後、雑誌『噂の真相』や『週刊文春』で活躍。一昨年、NHKを辞めて雑誌に記事を書きたいと考えていた私に文春を紹介してくれたのは彼である。そのおかけで今、私は『週刊文春』で赤木さんの記事を連載できている。西岡さんは恩人だ。文春を紹介し、このお店も紹介してくれた。  お昼時はいつも混雑して行列ができるこのお店も、今はお客が少ない。その店内の壁に、見慣れた顔写真が掲げてあるのがおわかりだろうか? そう、安倍総理。店の外にある官邸の今の主である。  これは『リベラルタイム』という雑誌の記事。その名も我が国の首相にふさわしい。記事は《「安倍総理」が行った店》というタイトルだ。記事によると、安倍総理は5年前、2015年の1月12日の昼に秘書官ら10人以上とともにお店を訪れ、太肉担々麺(だあろうだんだんめん)と餃子を味わったようだ。

“未曾有の危機”にある安倍総理

安倍首相の記事

「支那麺はしご 赤坂店」に掲げてある安倍総理の記事

 私はお店の方に尋ねてみた。 「安倍さんはよく来られるんですか?」 「いや、さすがによくは……立場が立場ですからね」 「ここは首相官邸がすぐそばですよね」 「ええ、この時はSPさんも大勢来てたいへんでした」  安倍総理は今、“未曾有の危機”にある。未曾有は「みぞう」と読む。「みぞうゆう」ではない。と書くと「何を失礼な」とお叱りを受けそうだが、中には読めない方もいるようなので。我が国の財務大臣のように。  NHKのニュースは「義務教育を終えた方なら誰でもわかるようにわかりやすく」が信条だ。私はそこで31年間鍛えられた。義務教育どころか大学を出ても読めない方がいることを我が国財務大臣に教わったので、わかりやすく丁寧に。何事も勉強になる。  それはともかく安倍総理は今、“未曾有の危機”にある。国難と言うよりむしろ総理の危機。アベノマスク。10万円給付の迷走。コラボ動画の炎上。コロナ拡大防止で「外出しないで」と呼びかけているさなかに妻の大分旅行が発覚。その数日後、再び「外出しないで」と呼びかけた。妻ではなく、国民に。  すべて自分がしでかしたことではあるが、それでなくても頭が痛いのに、公文書改ざんで命を絶った赤木俊夫さんが書き遺した「手記」を、雑誌で記事にする輩がいる。でかでかと。しかも毎週。すでに6週連続で、どうやら次も出るらしい。なんてしつこいんだ!
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失策続きでも安倍総理を支持する心理
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