安らぎの空間が心身を蝕む。在宅のテレワークに潜む落とし穴

運動不足が心に及ぼす影響

危険な在宅ワーク③:運動量が減る  自宅から会社への通勤がなくなることで、一日の運動量が減ってしまう。運動量の減少は、ストレスが溜まってイライラしやすくなったり、睡眠の質が下がる脳の認知機能の低下幸福感の減少などの悪影響がある。在宅ワークによって通勤のストレスが減るものの、通勤による運動は体によい影響を与えており、それが0になってしまうと、体に悪影響を起こしてしまう。  なので、通勤がなくなったからといって、家でゆっくり毎日を過ごせばいいというわけではなく、しっかり運動をする必要がある。特にランニングのような有酸素運動がお勧めだが、最近では、ランニングでさえも飛沫感染のリスクがあると考える研究者もいるようだ。それを考慮して自宅で有酸素運動をしたい場合は、ヨガやバーピートレーニングなど工夫次第でいろいろ考えることができる。  もし、在宅ワークによって運動量が減ってしまった方は、ぜひ、通勤時間が減ったぶん、適度な運動を日常生活に取り入れてみてはいかがだろうか。

利便性の陰に隠れた問題も

 今は、コロナの影響で生活の様々な面が変化してきている。デジタルを活用することで、身体的な自由が手に入ることを多くの人が体験しており、日常生活が、よりデジタル的になり効率的になっている。しかし、その便利や楽が身体的幸福と繋がっていても、精神的幸福や成長の試練に繋がっているかはよく考える必要がある。  今は世界中の人がこの変化に適用しようと試行錯誤している。なので、正解はまだなく、与えられたツールや手法を何も考えずに取り入れるのではなく、「本当にこれを使うべきなのか」と考えながら、主体的な自己選択に対する自己責任を持って変化をすることが重要だ。  社会の変化に適用しつつも、与えられたものやどう変化したらいいか試行錯誤している方は、今回の内容をぜひ、参考にしていただきたい。 <取材・文/山本マサヤ>
心理戦略コンサルタント。著書に『トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術』がある。MENSA会員。心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ためのコンサルティングやセミナーを各所で開催中。
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