エンタメイベントに欠かせない動画配信。若者に届かせるフォーマットは<ダメリーマン成り上がり道 #28>
23歳にして人気MCバトルイベント、凱旋MCBATTLEを主催する怨念JAP。順調に規模を拡大させてきた、仕事の流儀とは? 当連載でお馴染みのMC正社員が、その裏側に迫る!
MC正社員(以下、正社員):「バトルイベントを主催していて、怨念的に自分がやった新しいことってある?」
怨念JAP(以下、怨念):「まずはYouTubeの動画配信とかですかね」
正社員:「YouTubeで全試合公開するってことでしょ?」
怨念:「単純にどのフォーマットが一番広まるのかなって思ったときに、あんま知名度のないイベントのDVDをタワレコとかに置いても、3000〜4000円で買う人もいないですしね。今はAmazonとかでもいろいろ買えますけど、凱旋MCBATTLEに来る15歳〜17歳のコがDVDを買うかって言われたら買わないですし」
正社員:「まあね」
怨念:「だったら、最初は全部YouTubeで見せたほうがよっぽど広がるんじゃないかなと思ったんですよ。その反響がスゴくよくて、YouTubeだと、どんなに田舎に住んでる人たちでも観られるんですよね」
正社員:「それはたしかに怨念がまたバトルイベントのレベルを上げたと思うんですよね。俺がやってきた、YouTubeにベストバウトをあげてDVDを出すっていうのを、『全部YouTubeにしよう』と。あとYouTubeへのあげかたもうまいんですよ」
——ただアップするだけじゃないんですね。
正社員:「最初、MCバトルをYouTubeにアップしてこうって流れを作ったのはMRJっていうイベントだと思うんです。MRJのあげかたってサムネもバッチしで、10分もあるから広告も多く入れて無断転載されていたベストバース集とかを公式でやってしまおうみたいな考えだったのが、MRJだと思うんですよ。それはYouTubeを観ているほうはすごく楽しく観られるんだけど、イベントとしてはどこか初心者向きになるんですよ」
——それはどういった点が?
正社員:「MRJはスゴイなと思います。試合が『バトルの名場面』として上がるんですよ。ただどこか初心者向きになるしお手軽になるんですよね。それで大会自体の見られかたが、ちょっと初心者向きというか入門者向けになるというか」
フィジカルよりも届くストリーミング
動画配信とラッパーたちとの兼ね合い
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2020.04.11
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