新型コロナウィルス(COVID-19)が東アジアを始め世界的に猛威を振るうなか、テレビを見ても、ネットニュースを見ても、新型コロナ関連の情報が氾濫している。
中にはお湯を飲むと感染しない等のデマも紛れ、未知の病を不安に思う人にとっては何を信じれば良いのか分からないという話もまま聞く。このような状況は、日本よりも感染状況が深刻な韓国でも同じで、韓国の国民達も情報過多な状況に多少ならず混乱をきたしている。
そのような状況下韓国の中で、「一番正確な情報」と言われている動画が人々の注目を集めている。
それは北朝鮮の朝鮮中央放送の新型コロナ関連番組である。
いまだ感染者0とも言われている北朝鮮では、新型コロナウィルスについてどのように報道され、どのような対策が促されているのか。
これが北朝鮮の報道動画である。2月6日時点の報道と言われているが、動画中には日付を特定できるものは無い。しかし新型コロナウィルスについて、分かりやすく解説をしている。
以下、翻訳文を掲載する。
「この度、中国の医療専門家達が新型コロナウィルスの典型病例に対して再び新しい資料を発表しました。
資料によればウィルスに感染した患者が利用したドアの取っ手から新型コロナウィルスが確認出来たと言います。またスマホやPCや水道の蛇口等、人々が日常的に利用するものがウィルスの間接的伝播を招来する経路になり得ると言います。
この他にも専門家たちは最近の新型コロナウィルス感染者の死亡原因を病理学的に分析しました。
これによれば今回発生した新型コロナウィルスは、人体の中に侵入後、先に肺を攻撃し急性肺炎を起こすと言われています。
この時、救急措置を行わなければ、免疫力が急激に下がり、肺機能が損失されたのち、呼吸困難の症状が現れ、その後死亡すら招来すると言います。
現在、新型コロナウィルスによる死亡者たちは、大部分が50代中盤から60代の人だと言います。
また一部、年の若い患者たちの中で、逆に強い免疫力が副作用を起こす場合もあると言います。具体的に言えば、病原体が体に入り爆発的に増殖すれば免疫体が過敏反応を起こし必要以上に多い免疫物質を放出すると言います。
こうなれば、免疫体が病原体だけではなく、正常な細胞までも攻撃し生命がとても危機的状況に陥ります。医療専門家たちによれば、今、新型コロナウィルスの死亡率は4.5%程度と言います。
これは過去、死亡率が33%と言われたMERSと比べれば弱いが、普通0.1%未満のインフルエンザと比べれば50倍程度高くなります。
しかし新型コロナウィルスの伝播速度はMERSやSARSを明らかに凌駕しています。2003年のSARS発生当時、世界的なSARS感染者は1カ月で3000人程度だったのに対し、新型コロナウィルスは1カ月で1万余人に達しました。
人類の生命と安全に脅威をもたらす新型コロナウィルス感染症を徹底的に防ぐためには、すべての人が感染症の危険性と症状、予防対策をよく知ることが大事です。
日常生活でよく利用する物の消毒と掃除をしっかりと行い、職場と自宅の換気を頻繁に行わなくてはなりません。
また外出する際はマスクの着用を習慣化し、手洗いも何度も行いましょう。
皆が新型コロナウィルスを防ぐための戦いに自ら参加し、尊厳高い我が国家の安全と人民の幸せを守っていきましょう」