総理答弁の虚偽を崩した辻元議員2月17日衆院予算委員会での質疑を全文文字起こししてみた

「総理案件」だけ特別扱いだったのか!?

安倍::あの今、主催者とおっしゃいましたよね。ですから私が従来から答弁をさせていただいておりますように、主催者は安倍事務所ではないわけでございます。主催者は安倍事務所ではない、わけでございます。そしていわば、契約主体はですね、個々の参加者である、ということでございました。この件においてましても、ええ事務所側ですね、あのうニューオータニ側とも、全日空側とも話をしているところでございました。  繰り返しになりますが、宛名のない領収書で書いている、いわば、あの支払いを行っているということにおいては、間違いがないということは申し上げておきたいと。このように考えます。 辻元:それは全日空側と職員が打ち合わせをして、そして「普通とは違う特別なやり方」を、安倍事務所側がお願いしたということでよろしいですか? 安倍::あのこれはの繰り返しになるわけでございますが、これはまあそうした参加者1人当たり5000円という価格につきましてはですね800人希望前提に、まあその大多数が当該ホテルの宿泊者であるという事情を踏まえまして、ホテル側が設定したわけ、ででございました。そうした形式につきましてもホテル側が了解をしているところでございます。価格分以上のサービスが提供されたというわけでは決してなくて、ホテル側において当該価格設定通りのサービスが提供されたものと承知をしております。  そしてホテル側との合意に基づいて、えー、夕食会場入り口の受付において安倍事務所の職員が1人5000円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で発行し、受付終了後に集金したすべての金額、現金をその場でホテル側に渡すというかたちで、参加者からホテル側への支払いがなされた。これはニューオータニにおきましても全日空におきましても同じであるというふうに、承知をしております。 辻元:そうしますと、全日空ホテルからの回答、主催者これは安倍晋三後援会です。この場合は。安倍総理の場合は見積書や請求明細書を発行いたします、これこの言ってみれば安倍総理が全日空ホテルを使った期間全部にやってると言ってる。そして宛名のない領収書は発行いたしませんと言っている。  そしてさらに、ホテル主催の宴席を除いて代金は主催者からまとめて支払う、私は「参加者個人一人一人から会費方式で受け取ることあるか?」と聞き、「ございません」と回答しているんです。これ総理の前夜祭が入ってます、よこの7年間。  じゃあ一般はこうだけど、安倍事務所は全日空ホテルと、まぁ特別に、この間もですね特別の関係みたいな話がありましたから、一般とは違うやり方でやったと、全日空ホテルはこう言ってるけれども、安倍事務所は特別にご配慮いただいたという理解でいいですか? 安倍:それはですね、辻元さんの事務所と全日空ホテルが、どういう前提でどういうやりとりをされたかということを、私、承知していませんから、お答えのしようがないのでございます。例えば、ニューオータニとのやり方、やり取りにおきましてもですね、ええあのいやいやあのオントウにおきましてですね、5000円で可能か、こういう形で5000円で可能かと言えば可能ではないという回答があったということは承知をしております。でもその時にさまざまな前提条件も付けられたと伺っております。そういう中においてはそういうことになるわけでございます  が、今しかし、ニューオータニはですね、その後いわば条件によってはそういうことも可能だということを述べているところでございました。  いわば辻元委員がですね、この私の事務所を含めて、ということを先方に聞いたのか、どうかということでございますが、そういうことではないのではないかと、と思うわけでございまして、まさにこれはですね、今辻元委員がからご質問をいただきましたから全日空側にもですね、我々もですね確かめさせていただきたいこのように思います。

「政治家及び政治関連団体だから対応を変えたことは?」「ない」

辻元:ワタシは条件は付けておりません。「2013年以降の7年間に貴ホテルで開かれたパーティー・宴席”全て”についてどうだったか」ということしか聞いておりません。そしてですね、もう一問聞きました。 「主催者が政治家および政治家関連の団体であることから対応は変えたことはありますか」という質問いたしました。この7年間。  私はですね間違いがあってはならないと思って文書で質問をし、そして文書で回答を全日空ホテルから正式にいただきました。そしてですね、裏付けるような報道もすでに出ております。  これ毎日新聞ですけど、13年以降明細書など料金の総額がわかる書類を主催者側に例外的に発行しなかったケースがあるか? これ、全日空ホテルに取材しています。「なかった」と明言。  で、他の報道もですね、宛名のない領収証等ホテルが発行することはありませんと毎日新聞の取材にも応えている。  私はですね、真っ向から総理のおっしゃってる答弁が全日空ホテルのこの回答では根底から覆ると思いますよ。  総理大臣として全ての発言に責任を持っているとさっきをしおっしゃいましたね。おっしゃいましたね。いかがですか? 安倍:先ほど答弁したとおりでございます。
次のページ 
「真実と異なる答弁を繰り返す首相にゾッとした」
1
2
3
4
5
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会