DEAの重要指名手配9人の4人がメキシコ麻薬カルテル
DEAが逃亡者として逮捕すべく最大限捜査の対象にしている9人の内の4人がメキシコ人である。その中にCJNGのリーダーもリストアップされている。
先ずメキシコ人として最初の2番目にランキングされているのがエル・チャポの息子のひとりヘスス・アルフレド・グスマンだ。彼が米国への麻薬の導入でロジスティック面をコントロールしている。
次に4番目にランキングされているのはラファル・カロ・キンテロという人物で、彼はカルテル・デ・グアダラハラのリーダーである。1985年にDEAの職員エンリケ・カマレナ・サラサールを殺害したという前科を持っている。DEAは彼を逮捕すべく懸賞金として2000万ドル(21億6000万円)を用意している。
5番目にはイスマエル・サンバダ・ガルシア(通称エル・マーヨ)。彼はエル・チャポが収監された後のリーダーとしてシナロアをまとめている。
そして6番目にCJNGのリーダーエル・メンチョがリストアップされている。彼には1000万ドル(10億8000万円)の懸賞金が同じくDEAより用意されている。(参照:「
Sinembargo」)
米国で麻薬の消費者は年々増加している。それは社会秩序を乱す重要な媒体である。しかも、その麻薬を米国に導入しているのが、隣国のメキシコということで、米国にとって麻薬の取り締まりは国家の安全を守る最大の重要テーマのひとつとなっている。その意味で、特に、この二つのカルテルを壊滅させることがDEAの使命なのである。
<文/白石和幸>