SNS上に増殖する[偽トレーダーの手口]を暴く! 取引履歴の改ざんツールも配布!?

偽装トレーダー

tookapic via Pixabay

 大儲けしたことを証明するかのように、取引履歴をSNS上で公開する投資家。単なる儲け自慢と思ったら大間違い。その裏に隠された錬金術を暴露!

SNS上に増殖する[偽トレーダー]たち

 〈私の投稿内容は全て嘘です。豪遊する嫁と子も存在しません。画像も他人の画像の無許可編集です。私は医学部卒トレーダーではないです。(中略)関係者から名誉棄損の訴えがあり当アカを消去します。申し訳ありません〉  1月21日、直前まで「2桁億円で運用中」と謳い、2万人近いフォロワーを集めていた“投資家”がこんなツイートを残して消えた。その理由は定かでないが、一部では某仮想通貨プロジェクトのファウンダーの裏アカだったという指摘も。そのプロジェクトで集めた資金で散財していたことが露見して、姿を消したとも言われている。要は「偽トレーダー」だったのだ。  近年、この手の輩がSNS上で増殖している。その手口をFX系YouTuberとして知られるJIN氏が解説する。 「ツイッターやYouTube、インスタグラムなどで信者をつくるのが彼らの第一歩。そのために取引履歴を偽装するなどして、『勝ち組』を装います」
JIN氏

JIN氏

 取引履歴をどう偽装するのか。 「単純なのは2口座用意すること。一方は買い、他方は売りポジションを持てばどちらかは儲かる。SNSでは勝ったほうの口座だけを見せる。このほかデモ口座を使う方法もありますが、口座番号や接続先サーバーに『Demo』と表示されることもあり、バレやすい。実際に偽装がバレたヤツもいます。50万円もする自動売買システムを使えば大儲けできるとYouTubeで宣伝していたら、一瞬『デモ口座』の文字が映り込んでしまったんです(苦笑)。その“デモトレーダー”はまだ名前を変えて活動していますが……」

改ざんの手口も高度になり、判別は年々至難に

 ただし、近年は改ざんの手口が高度化。もはや虚実の判別は困難になっているという。 「実は、海外FX業者の代理店を名乗る営業の人から何度もDMをもらったことがあります。『自由に取引履歴をつくれるようにしているので、それを使って宣伝してもらえませんか?』と。『宣伝用』の改ざんツールがあるんです。本口座のサーバーでデモ口座を利用できるようにして、本口座とまったく同じ取引画面なのにデモのように数字をいじれるようにしている海外FX業者もあります」  稼ぎを自慢するために札束の画像をSNSにアップするトレーダーもいるが、これも偽装が可能。 「札束の写真や動画を販売している人間がいるんです。所有者を偽装する小物が映り込んだ1億円の札束の写真なら10万円程度、動画でも20万~30万円払えば“つくって”くれる」(情報商材業者)  そうまでして勝ちを装う必要性はどこにあるのか? FXスクールを運営するトモラニ氏が話す。 「海外FXには『Pipsバック』というアフィリエイトプログラムがあるんです。口座開設者がトレードするたびに、紹介者に報酬が入る。米ドル/円のスプレッドを1銭程度と高めに設定している海外FXが多いのですが、これは0.3~0.5銭程度のアフィリエイト報酬を上乗せしているから。口座開設者が10万通貨の取引を1回したら300~500円の報酬。売買回数に比例して報酬が増えるので、スキャルピングの自動売買システムを無料提供して海外FXに誘導する人もいる」
トモラニ氏

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アフィリ狙いの「コピートレード」誘導
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