トラック運転手が教える「雪道で立ち往生しないために準備していること」

雪道を走る際は事前に多くの準備が必要

 「トラックドライバーが一般ドライバーに知っておいてほしい“トラックの裏事情”」をテーマに紹介している本シリーズ。  前回は「トラックが雪道を走る苦労」について述べたが、今回は、普段雪道を走っているトラックドライバーが、雪に不慣れな一般ドライバーに教える「雪道を走る際に準備しておくべきモノ・こと」を紹介しよう。

運転のプロは準備を怠らない

1.ウォッシャー液・燃料を満タンにしておく  雪道で怖いのは、悪路での運転(次回紹介する)だけではない。通行止めや事故などによる「立ち往生」も、準備不足だと命の危険に晒されることがある。  雪道では、自分が安全運転をしていても周囲で事故や通行止めが発生すると、最悪の場合、数日間立ち往生することも考えられる。  ゆえに、雪国で大雪の予報が出たら不要不急の外出を避けるのがベストな対策ではあるのだが、どうしてもクルマでの移動が必要であるならば、ウォッシャー液と燃料は満タンにしておくのが鉄則だと、雪国を走るトラックドライバーは口を揃える。  雪国では冬になるとコンビニでも売られるほど必須となるウォッシャー液。非降雪地域に住んでいるとなじみのない人もいるだろうが、ウォッシャー液には凍結しにくいタイプのものから、解氷作用のあるものまである。  雪国のドライバーが冬に燃料を満タンにしておくのは、先述通り渋滞や通行止めに遭いやすくなるうえ、夏より冬の方が燃費が悪くなるためだ。立ち往生の際に燃料が切れれば、走行はおろか、その間暖房さえも使えなくなる。  普段なら30分の場所ということで、残り3分の1の燃料で出庫したところ、雪による通行止めに当たり、3日間閉じ込められたというトラックドライバーは、燃料がカラになるのが心配で、その間、寒い中こまめにエンジンを切らざるを得なかったという。

長時間立ち往生では「エコノミー症候群」の危険も

2.非常食は必ず準備しておく  今回、トラックドライバーに対して行なったアンケートでは、トラックドライバーが雪道を走る場合、カロリーメイトや菓子パンなど、3日~1週間分の非常食を車内に準備している人が多いことが分かった。  無論、飲料も必要。コーヒーやジュースなどよりも、やはり長期戦になると純粋な「」が欲しくなるという。  トイレが近くにない道路で立ち往生した場合、水分を摂るのを抑えたくなるが、これは絶対に避けるべきだ。  狭い車内に長時間、水分不足で過ごすと、東日本大震災時に車中泊していた被災者にも見られたような「エコノミークラス症候群」になる可能性が高まるからだ。  長時間立ち往生した際は、寒くてもこまめに外で体を伸ばしたり、車内でも極力足を心臓より上になるような体勢で過ごすことも、同症候群発症の防止になる。
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