あとを引く福島第一原発事故。一方で、世界は16歳の少女によって変わり始めた~2019年の原発・環境ニュース5選

福島第一原発事故による帰宅困難区域

福島第一原発事故による帰宅困難区域
photo by 多瑠都 / PIXTA(ピクスタ)

 元日本原子力研究開発機構J-PARCセンター(研究副主幹)という立場から原子力関連の話題について発信を続けている井田真人氏(ネコ好き)に、2019年に気になったニュースをピックアップしてもらった。

福島第一原発事故被害者の苦難。台風との「二重被害」

東日本で相次ぐ豪雨。東京電力原発事故の避難者の「二重被災」も  近年、毎年のように大きな自然災害に見舞われている日本だが、2019年は東日本に台風が相次いで上陸、記録的な豪雨となった。とくに台風19号では多数の河川で同時多発的に氾濫が起こり、死者が94名にのぼるなど、極めて大きな被害となった。  台風19号ではさらに、2011年の東京電力福島第一原発の事故で避難を余儀なくされた人たちが、避難先で再び浸水などの被害にあう「二重被災」の不幸が多数発生している。

「公的資金の援助を受けてるはずの東電が原電を資金援助」の歪み

◆東海第二原発を再稼働させたい原電に、東京電力が資金支援|(朝日毎日  10月28日、東京電力が日本原子力発電への資金支援を正式決定。福島第一原発事故を起こし、公的資金による援助(※現時点で9兆円を超える|東京電力プレスリリース )を受け続けている東電が、東海第二原発を再稼働したく、そのための安全対策工事費が必要となっている原電を助けるという、何ともねじれた構造の支援策。  再稼働後の東海第二が大事故を起こした場合に備える周辺14市町村、合計94万人の住民のための避難計画は、その立案に大難航しており、いまだ大半の自治体で策定に至らないままだ。
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世界に飛び火したグレタさんの活動。2020年、世界は変わっていくのか?
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