所長の弁明に対し母親は以下の反論をしている。
・意思の変更について
所長の弁明「ただ本人が意思が変わってどうしても天理高校を受けられないと言われればそれはしょうがないですね」
→「続きがあります。『でも預かる以上は天理高校を目指してやってもらいます』つまり、選択肢はないということです」
・入信の選択の自由について
所長の弁明「入信するかしないかはご自由です」
→「言われてないです」
・”交換条件”を示した場所(と時間)
所長の弁明「寮の中ではないと思いますけど」
→「話をしたのは寮の中です、日中です。事務所です」
・母親の入信について
所長の弁明「別に入信はしなくてもいいですよとそれ違いますよと」
→「『親が入信しないと受験できないんですよ』」と言ってました」
母親はつい先日も所長から「天理教に入っていただけないなら中学から他のセンターに移ればいいでしょ、他にもたくさんあるんだから」と告げられたという。
親の承諾なしに無断で特定の宗教施設に連れて行かれたことについて娘は母親に「試験の前に突然連れて行かれてお祈りした」と話しているという。母親は吐露する。
「娘を教会へ連れて行ったこと。これを思うと苦しいです」
後編では、この所長から送られてきた回答FAXの驚くべき内容、“交換条件”の法的問題、岩国市や天理教本部の対応、天理教が”福祉活動”として行っている天理教里親連盟の問題についてレポートする。
<取材・文/鈴木エイト>