世界よ、これが日本の「保守」だ。ニュースで振り返る2019年「保守界隈」の残念さ加減

桜を見る会で我が世の春を謳歌していた頃の安倍総理

自らの権力を誇るかのように、桜を見る会で我が世の春を謳歌していた頃の安倍総理

「保守」界隈の2019年ドタバタ記録を振り返る

 早いもので今年ももうあとわずか。2018年の今頃はTwitterで『日本国紀』に関連するツイートを連発、その秀逸な「楽しみ方」を提案するという記事を執筆していた、本サイトの連載陣、GEISTE氏。 ◆話題沸騰の書、百田尚樹著『日本国紀』を100倍楽しみ、有意義に活用する方法|HBOL ◆「歴史的事実は誰が書いても一緒」にはならない、たった一つの確かな理由~百田尚樹氏『日本国紀』|HBOL  2019年はスケジュールの都合などで今月上旬に『「桜を見る会」関連文書にまつわる、問題と矛盾と逃げだらけの政府答弁。安倍総理に突き刺さる「9年前のブーメラン」』の一本に留まった彼に、今年気になったニュースを「10大ニュース」的に振り返ってもらった。

「保守論客の瓦解」の皮切りは昨年末から始まっていた!?

1.アンチではなく「知」が追い込んだ安倍寄り作家の新著騒動(適名収・日刊ゲンダイDIGITAL・1月12日)  昨年11月に公刊された百田尚樹著『日本国紀』(幻冬舎刊)、発売直後からSNS上ではいろいろな意味で盛り上がり、年末から年始にかけて基本的な事実関係に関する無数の間違いはおろか、WikipediaやYahoo!知恵袋等からのコピペ要約箇所までが次々に発見されるに至る。そんな『日本国紀』の問題点を端的に捉えた適名収氏の記事をまずは挙げたい。「アンチではなく知が追い込んだ」という見出しも秀逸。 ◆2.『日本国紀』監修者・久野潤氏の反論に応える①(呉座勇一・アゴラ・1月10日) 『日本国紀』をめぐる騒動は、著者の百田氏も編集者の有本香氏も批判や指摘に対してまともに応じる気配が一向にないこともあって、1月以降、代理戦争の様相を呈することになる。アカデミックな歴史学の作法やルールを重視する立場から、『日本国紀』監修者で大阪観光大講師の久野潤氏、元経産官僚で日本史関係の著作を持つ徳島文理大教授の八幡和郎氏、そして『逆説の日本史』などの著作で知られる作家の井沢元彦氏といった右派論壇人を撫で斬りにした呉座勇一氏の一連の記事は痛快かつきわめて説得的だ。 ◆3.杉田水脈議員を京都地裁に提訴 阪大教授らが名誉毀損で(毎日新聞・2月12日)  政府見解とは異なる立場を取る一部の研究者が、科研費という公費を用いて「捏造」や「反日活動」を行っている、などと杉田水脈議員が騒ぎ立てたのは昨年2月26日の衆院予算委分科会でのこと。それから約1年を経て、杉田議員の一連の科研費騒動によって名誉が毀損されたとして、大阪大学の牟田和恵教授らがついに提訴に踏み切った。当該訴訟は現在、第3回口頭弁論(12月13日開催)まで進んでいる。
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5月に再び『日本国紀』関連炎上!
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