漫然と通貨ペアを選んではいけない! 勝てる通貨ペアはこう選ぶ。10万部超のFX本の著者、田畑昇人氏に聞く

 ’15年、大学院在学時に出版し、累計10万部を超えるベストセラー『東大院生が考えたスマートフォンFX』に続き、第2作『武器としてのFX』も、一時は在庫切れになるほど好調な売れ行きを見せている田畑昇人氏。  現在もその手法を日々アップデートし続け、新しい“武器”を編み出している彼に、前々回前回に続きその手法のエッセンスを解説してもらおう。
田畑昇人氏

田畑昇人氏

ニュースで旬の通貨を見極めボラの高まりを狙う!

 トレードを始めるにあたって、吟味したいのが通貨ペアだ。「ドル/円しかトレードしない」というのは効率が悪い。 「この数年、ドル/円のボラティリティは歴史的な低水準にあります。1通貨ペアに固執するのは非効率。その時々で旬の通貨ペアを見極めてトレードすべきです。そのためにはファンダメンタルズ分析がまずひとつ。’19 年、わかりやすかったのが初夏のユーロ/米ドルです」
ポジションの巻き戻し

ファンダメンタルズとIMMのポジション情報を生かしたトレード実例・ポジションの巻き戻しに乗っかる!
ECBは利下げを実行せず、ファンダが示す方向はユーロ安へ。このときのIMMでは売りポジションが積み上がっていたため、「買い」を選択

ECB金利据え置きと米利下げ見込みで通貨ペアをチョイス

 昨年6月、ECB(欧州中央銀行)前に利下げ期待が高まっていたが、金利据え置きが発表された。ユーロ安材料となる利下げ期待が裏切られたのでユーロは買われやすくなる。一方で米ドルは次回の中央銀行会合での利下げが確実視されていた。 「ユーロは買い材料、米ドルは売り材料と対照的。この2通貨を組み合わせたユーロ/米ドルは上がりやすくなります」
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材料が出ても相場が反応しないときはどうする?
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公式ブログ:https://shototabata.com/

武器としてのFX

ベストセラーとなった「東大院生が考えたスマートフォンFX」の著者が
たどり着いた答えは、VIX指数だった。
相場の恐怖感を表すこの指標をいったいどのようにトレードに生かすのか。
初心者~中級者向けだった前著より一歩踏み込んだアップデート版は、
タイトル通りすべてのトレーダーの武器となるだろう。

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