「経済や地域で教育格差を生むのは私の理念と真逆」クラウドソーシングの発案者である天才起業家が警鐘

グアテマラ出身の天才起業家が来日

ルイス・フォン・アーン

ルイス・フォン・アーン

 Webサイトの入力フォームでBOTの自動入力によるスパム対策などのために用いられる、歪んだ文字を表示させるシステムを見たことはあるだろうか?  「CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)」と呼ばれるあれを発案しただけでなく、「CAPTCHA」の判定データを紙の本のデジタル化に活かすという「reCAPTCHA」を生み出したり、クラウドソーシングという概念を生み出したとして「天才」と称される人物が、グアテマラ生まれの起業家ルイス・フォン・アーンだ。  その天才はいま、パソコンやスマートフォンとインターネットの環境さえあれば、いつでもどこでも無料で言語学習ができる「Duolingo」というサービスのCEOとして活躍している。  このサービスを開発した背景には、「教育の格差を縮小したい」というルイス・フォン・アーンCEOの思いがあるという。

「シリアの難民からトム・ハンクスまで使える」

 2012年に一般公開されたDuolingo。現在では全世界で約3億人が利用するまでになった。ルイスCEOによると、元々は教育の機会均等を実現するという理念に基づいて開発されたという。 「恵まれない環境に生まれ育っても、無料で英語を学ぶことができれば、よりよい仕事に就く機会を得られます。今ではシリアの難民からトム・ハンクスまで世界中の様々な人がDuolingoを使ってくれています。教育の格差を完全になくすことができたとは思いませんが、その目的を十分に果たせていると自負しています」  教育機会の格差を縮小するため、同社はDuolingo English Testという英語の試験も運営している。 「TOEFLやTOEFLは200~250ドルしますし、受験するためにテストセンターに行かなければなりません。でも、私たちのテストは50ドルくらいで済み、自宅で受験することができるんです。どこに住んでいても少ない負担で受験できるんです。  私たちのテストはすでにスタンフォードやUCLAを含むアメリカの一流大学に受け入れられています。もっと多くの大学で利用されるようにしたいですね」 オフィスの様子
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「日本では私たちが目指すゴールとは真逆のことが起きている」
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