「アナスイ」を手放し「ビックカメラ」を招き入れる!?「らしからぬ」三越伊勢丹の選択に驚きの声

新たに招き入れたのは――「日本橋三越にビックカメラ」!?

 三越伊勢丹がアナスイを手放す一方で、新たに招き入れる「意外な店」もある。それが日本橋三越本店に出店することを発表した家電量販店「ビックカメラ」だ。  ビックカメラといえば首都圏では他にも「そごう大宮店」や11月に開業した「西武所沢店」など百貨店に出店する例もみられ、また、三越伊勢丹においても新宿三越ビルにユニクロとの複合店舗「ビックロ」として出店していることが思い浮かぶ。
ビックロ

ビックカメラが出店する三越といえば新宿三越ビルに出店する「ビックロ」が思い浮かぶ。
しかしこちらは百貨店の売場と同居している訳ではなく、全館が専門店だ

 しかし、今回はビックロとは大きく異なり、日本橋三越本店館内へのテナント出店だ。日本橋三越本店といえば日本を代表する百貨店の雄。「まさかテナントとして家電量販店が出店するとは」という驚きの声が多く上がっている。 「ビックカメラ日本橋三越本店(仮称)」が開店するのは2020年早春で、その出店先は日本橋三越本店新館の6階。以前は子供服・キッズ・ベビー関連用品売場があった場所だ。なお、これらの売場は本館へと縮小移設されている。こうした子供関連売場の縮小は、百貨店の客層の高齢化、そして少子化の影響も大きいであろう。  ビックカメラ日本橋三越本店(仮称)の売場面積は約1,200㎡で同社の店舗としては比較的狭いものとなるが、ハイエンドゾーンの高級家電など「これまでのビックカメラでは取り扱うことができなかったブランドやアイテム」の取り扱いもおこなうとしており、また、テナントでありながら、三越のコンシェルジュやスタイリストなどとの連携もおこなわれるという。  2019年現在、日本橋には大型家電量販店が立地していないため、日本橋三越のビックカメラでは一般家電の取り扱いもある程度おこなわれる可能性もあり、従来は百貨店に足を運ばなかった客層を取り込む働きを持つことになるかも知れない。果たして一体どういった店舗となるのであろうか。
三越日本橋本店・新館

ビックカメラが出店する三越日本橋本店・新館

 あの三越伊勢丹が「アナスイ」を手放し、そして「ビックカメラ」を招き入れる――激動の百貨店業界に起きた予想外ともいえる2つの出来事。  果たして、この「三越伊勢丹らしくない」選択が吉と出るのかどうか、そして他の三越伊勢丹の店舗へも家電量販店などの出店が進むことになるのか――そして更なる「三越伊勢丹らしからぬ驚きの発表」がおこなわれる展開もあるのか。百貨店の雄として業界を牽引してきた同社だけに、今後の動きが注目される。 <取材・文・撮影/若杉優貴(都市商業研究所)>
若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体『都市商業研究所』。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitterアカウントは「@toshouken
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