「桜を見る会」問題。共産党・田村智子議員の問いに安倍総理はどう応じたのか? 信号無視話法分析してみた

しどろもどろになった安倍総理(日本共産党YouTubeチャンネルより)
安倍総理による「桜を見る会」の”私物化”
田村議員の質問に対する安倍総理及び内閣府・大塚幸寛 大臣官房長(以後、「大塚参考人」と表記)の回答を集計した結果、下記の円グラフのようになった。
【色別集計・結果】
●安倍総理:赤信号82% 地の色18%
●大塚参考人:赤信号90% 地の色10%
2人揃って、質問に全く答えてない。さらに、安倍総理に至っては、不要な言葉や意味不明な言葉を意味する灰色(本記事では、本文と同じ、地の色)が18%を占めており、そもそも何を言っているのか判断しづらい、つまりはしどろもどろになっている場面が何度か見受けられた。
いったいどのような質疑だったのか詳しく見ていきたい。
前夜祭とセットで総理支援者との親睦行事と化す「桜を見る会」
まず、田村議員の質問内容は以下の通り。
田村議員:「藤井律子・山口県周南市長のブログ。2018年5月4日、これ当時、山口のあの県議なんですけどね。
”桜を見る会に行ってきました。片山さつき先生とも久しぶりの再会を果たしました。『今日は山口県からたくさんの人が来てくださってるわね。10メートル歩いたら、山口県の人に出会うわよ。』と、いつものように元気よくお声をかけて頂きました。”
ま、こういうのはね、いっぱいあるんです。インターネットで検索すると。結局ね、私は税金を使った公的行事っていう自覚もなく、安倍総理が地元からの招待者をどんどん増やしたんじゃないか、と。さらにはね、地元後援会の恒例行事にしてきたんじゃないかということも指摘したいんです。
先ほどの友田、友田県議のブログ。桜を見る会の記述は前日の行動から始まります。”前日の早朝に飛行機で上京。夜にはANAのインターコンチネンタルホテルの大広間において、下関市、長門市、そして山口県内外からの招待客約400人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティー。次の日、早朝7時30分にホテルを出発し、貸切バスで新宿御苑に”と続いていくんですね。
もう一つ。吉田真次 下関市議会議員。今年の桜を見る会についてブログで発信しています。やはり、”前日12日に飛行機で東京へ。夜は桜を見る会の前夜祭。安倍総理夫妻と写真を撮って頂きました”で、前夜祭の宴会会場の写真。続いて、翌日の新宿御苑の写真なんですね。
総理ね、これ、これね、総理しか答えられないんです。桜を見る会は、安倍晋三後援会 桜を見る会前夜祭とセットで、総理が後援会や支援者、山口県の関係者のご苦労を慰労し、親睦を深める。そういう行事になってるんじゃないですか?」
複数の参加者のブログでの生々しい参加レポートを証拠にあげて、「桜を見る会は前夜祭とセットで総理支援者との親睦行事になってるのでは」と質問した田村議員。
この質問に対する安倍総理の答弁は以下のようなものだった。
安倍総理:「あの、おー、桜を見る会につきましては、既に、え、政府委員から答弁をしている通りでございまして。えー、個々の、おー、個人名等々についてはお答えは差し控えさせて頂きたい、ということでございます。(赤信号)」
どうだろうか? 安倍総理は、なぜか聞いてもいない参加者の個人名に話をすり替えて、答弁を拒否している。そのため、赤信号と判定した。
【質問】桜を見る会は前夜祭とセットで総理支援者との親睦行事になってるのでは
↓ 論点のすり替え
【回答】桜を見る会 参加者の個人名は答えられない。
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