「消費減税」の旗のもと、集まりつつある野党陣営。注目は立憲民主党の動向

野党第1党・立憲民主党の動向に注目が集まる

九州ツアー

九州ツアーで減税と政権交代の必要性を訴える山本代表

 両党首は今後の連携でも意気投合。玉木代表が「何か協力してやれるところがあったら、いくらでも一緒にやったらいい。多分重なって言っていることが多いので、どこかで一緒にやってもいいかもしれません」と合同街宣を打診。すると、山本代表も「どんどん国会議員も街に出て、こういうモニターを使いながら、目で見て分かる、分かりやすい形で説明していくのが非常に重要だと思います」と賛同した。  さらには、山本代表が購入断念をした5000万円の「移動式大画面(モニター)付きトラック」の購入を勧められた玉木代表は、「(金庫番の)幹事長の決裁がおりれば」と前向きに購入検討を進めるとも宣言したのだ。  全国ツアーを続ける山本代表の街頭記者会見に、大画面付きトラックに乗った玉木代表が合流、モニターの前で一緒にマイクを握る……という光景が出現する可能性が出てきた。そして、そこに志位委員長が駆けつけてもまったく不思議ではない状況に行き着いたのだ。  野党第1党の立憲民主党にも、山本代表の主張に賛同する議員はいる。減税研究会の初回会合には、「消費税廃止」を訴えて当選した石垣のりこ参院議員を含む現職議員3名が参加した。  この会合には不参加だったものの、中谷一馬衆院議員や高井崇志衆院議員は、山本代表と一緒にマレーシアの消費税廃止についての視察を行っている。「消費税5%減税」を旗印に野党結集して次期総選挙で政権交代を実現しようという山本代表の提案は、永田町でも確実に賛同者を増やしつつあるのだ。  そんな中で注目されるのが、「野党第1党の立憲民主党の枝野幸男代表がいつ、どういう形で山本代表の “ボール”を投げ返すのか」ということだ。ダブル大臣辞任で年内解散もささやかれ始めた今、山本代表が野党結集の“台風の目”となっている永田町から目が離せない。 <文・写真/横田 一>
ジャーナリスト。8月7日に新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)を刊行。他に、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)の編集協力、『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数
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