「女性が家事をすべき」と考える男女がいまだに1割。その理由とは?

共働き世帯が増えても、女性に家事の負担が偏っている現状

家事の分担 ゼネラルリサーチは10月30日、家事の分担に関する調査の結果を発表した。調査の対象となったのは、20~50代の共働き夫婦1102人。  男女共同参画白書(2018年)によると、共働き世帯の数は、1997年に専業主婦世帯の数を上回り、以降右肩上がりで増加している。2017年には、共働き世帯(1188万世帯)が専業主婦世帯(641万世帯)の倍近くに上っている。  しかし社会生活基本調査(2016年)によると、共働き夫婦が担う家事の平均時間(1日)は、夫が14分、妻が180分だという。共働きの夫婦が増えても、家事の負担は女性に偏っているのが現状だ。

男性の半数近くは家事を3割しか分担していない

 調査では、まずどの家事を担当しているのかを聞いた。男性は、ゴミ出しが72.3%で最も多く、次いで風呂掃除が67.5%、洗濯が39.6%だった。女性では、料理(77.1%)、洗濯(75.6%)、家計管理(59.9%)の順に多かった。  担当している家事以外にやっていることを聞いたところ、男性からはペットの散歩や日曜大工、食器洗いといった回答が寄せられた。女性からは、水回りの掃除や子供の世話を担当しているという声が上がった。 家事分担の割合 担当している家事の割合について、男性では3割しか担当していない人が48.8%に上った。5割の人は21.2%で、7割以上担当している人は13.9%しかいなかった。女性では46.5%と半数近い人が7割の家事を担っていると回答。さらに23.7%の人が9割と答えている。依然として、家事の負担が女性に偏っているのが現状だ。
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