巨大台風19号に備えて。 ガラス窓に対策を施すなら?

台風時に割れ窓に注意

makaron* / PIXTA(ピクスタ)

台風接近。ガラス窓対策の情報が錯綜。本当にいいのはどれ?

 巨大な台風 19号 が接近中です。割れる可能性のあるガラス窓への対策はどうしたらいいでしょうか? ●窓に雨戸(シャッター)がある場合、何よりまず、雨戸(シャッター)を閉めましょう。これが何よりの対策です。 ●窓に雨戸(シャッター)がない場合、テープを貼るのが有効です。窓が割れた場合に、破片の飛散を抑える効果があります。  テープの貼り方については、岩井達也 ガラス屋の5代目(@iwai_5daime)さんの以下の2つのツイートが参考になります。 朝からモーレツな勢いでガラスフィルムのブログの閲覧数が伸びてるなって思ったら、あさイチで台風対策としてガラスフィルムの放送あったそうですね。時間が無くて焦られている方、ガムテープや養生テープを米の字に貼るだけでもかなり違いますから!”(岩井 達也 ガラス屋の5代目 @iwai_5daime さんのツイートより) ”誤解されるのが怖くなったので、工場で実際にガラス割ってきました!
米テープを貼ると割れないわけではありません。割れた後、振動や風で飛びにくくなるんです。二次災害の予防に効果があると認識していただければと思います。
”(岩井 達也 ガラス屋の5代目 @iwai_5daime さんのツイートより)

「テープを貼るのは無意味」は本当?

 と同時に、最近、米国 緊急事態管理庁(FEMA)の資料が発端と見られる情報が出回っています。「テープによる窓ガラス補強は全く持って意味がない」というものです。 『Fact Sheet「Hurricanes」』(米国 FEMA)  これは、上記資料中の「Taping your windows is a waste of time and energy. It provides little strength to the glass and no protection against flying debris. Once a Hurricane Warning has been issued you should shutter your doors and windows for protection.」を誤訳・誤解釈したことから発生した「半誤情報」とも言えるようなものです。  この英文、冒頭では確かに「窓にテープを貼るのは時間と労力の無駄だ」と言っていますが、その後半では、「太い材木のような物が風で飛んできた場合には、テープをしていても突き抜かれてしまうことがある。だから、テープを貼るのではなく、まず雨戸(シャッター)を閉めろ」と言っているのです。以下のサイトの動画を観ると、その意味がよく分かると思います。 ●参照サイト: Should You Tape Windows for Hurricane?  しかし、雨戸(シャッター)を閉めることができるのは、当然、窓に雨戸(シャッター)がある場合のみです。雨戸(シャッター)がない場合には、ガラス窓にテープを貼り、割れた場合の飛散防止に努めるのは有効です。  専門家も2019年10月10日の記事で次のように言っています(参照:台風の備え「窓を守って」 被害減らす策、専門家に聞く(朝日新聞 2019年10月10日”具体的な対策は、 ・雨戸やシャッターを閉める ・窓自体のがたつきをなくす ・万が一窓が割れても破片が飛び散りにくいように飛散防止フィルムを張る”  繰り返しますが、あくまでも第一に雨戸があれば雨戸を閉めること。ない場合は、テープを貼っても飛来物などでガラスが割れる可能性はあるため、それを想定して、飛散防止をしたほうが現実的な対応だということです。 <文/井田 真人(いだ まさと)>
いだまさと● Twitter ID:@miakiza20100906。2017年4月に日本原子力研究開発機構J-PARCセンター(研究副主幹)を自主退職し、フリーに。J-PARCセンター在職中は、陽子加速器を利用した大強度中性子源の研究開発に携わる。専門はシミュレーション物理学、流体力学、超音波医工学、中性子源施設開発、原子力工学。
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