相次ぐヤジの排除で危機に瀕する表現の自由<短期集中連載・政治家ヤジられTIMELINE・Part3>
2019年7月15日 『自民党 安倍晋三首相』
~札幌での街頭演説で~
ヤジ1「安倍やめろ、帰れ」
ヤジ1の男性、警察官数人に腕や服を掴まれ数十メートル後方へ排除
ヤジ2「増税反対」
ヤジ2の女子大生、警察官数名によって排除
——-警察と女子大生のやりとり——-
警察「さっき約束してって言ったじゃん」
女子大生「何を?」
警察「声あげないでくれよ~って」
警察「ウィンウィンの関係になりたい」
警察「何か飲む?買うよ?お金あるから。なんか飲まない?ジュース買ってあげる」
女子大生「何も信用できない。あなたたちのこと」
警察「うちらも信用できないからさ~」
警察「一緒についていくしかないの。大声出さないでほしいだけなんだよ?」
警察「お願い。お願い。お願い。きょうはもう諦めて」
警察「ジンジャーエールですか?ウーロン茶ですか?」
警察「きょうはもう諦めて。何飲みますか?」
北海道警察「トラブル防止と、公職選挙法の『選挙の自由妨害』違反になるおそれがある(のちに事実確認中に見解を変える)事案について、警察官が声かけした」
ヤジ1の男性「ヤジの後に声かけも警告もされず、あっという間に連れ去られた」
道公安委員会の小林ヒサヨ委員長「警察の職務執行の中立性に疑念が抱かれたことは残念」
(ヤジ排除から約2ヶ月たっても)道警の山岸直人本部長「(事実関係について)確認中」
<出典:「首相帰れ」ヤジ、警察いきなり排除 参院選の街頭演説 2019年7月17日 朝日新聞>
ついに、過去2回の本連載、及び今回の前ページまでとは明らかにことなる局面になった。戦前にタイムスリップしちゃったのかな? と思えるような事態だ。
2019年7月18日『自民党 安倍晋三首相』
2019年8月24日『自民党 柴山昌彦文科相』
Part1からPart3を振り返って
1997年生まれ。明治大学法学部卒業。フリージャーナリスト。特技:ヒモ。シリア難民やパレスチナ難民、トルコ人など世界中でヒモとして生活。社会問題から政治までヒモ目線でお届け。Twitter:@cshbkt
この連載の前回記事
2019.10.02
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