ただ、少し疑問なのは、「セックスをたくさんできるから、仕事ができるのか」、「仕事ができるから、セックスがたくさんできるのか?」ということだ。「恋愛は仕事に似ている」と言われることから、仕事ができるから恋愛もうまくて、セックスができるパートナーも必ずいるということも考えられる。
オレゴン州立大学のキース・リービット准教授の研究によると、セックスをすることで社交性や人に対する愛情と関係する、オキシトシンなどのようなドーパミンが脳で分泌されて、それが仕事に対するモチベーションを高めていると結論づけた。そして、その効果は24時間も持続するそうだ。つまり、「セックスが仕事の生産性を高めている」ということであり、夜にパートナーとセックスをした翌日には、仕事に対するモチベーションが高まっているということだ。(参照:
『From the Bedroom to the Office Journal of Management』 SEGE journals、
『Maintaining an active sex life may lead to improved job satisfaction, engagement in work | News and Research Communications | Oregon State University』 Oregon State University)
「明日の仕事を頑張らないといけないから、セックスで体力を使いたくない」と、普通の人は考えるだろうが、その逆で「明日、頑張りたいからセックスをしたほうがいい!」が正しいのだ。もしかしたら、世界に比べて日本の生産性が低いという問題を、もっとセックスに対して積極的になることで、改善できる可能性があるのかもしれない。
もし今、パートナーがいるならば、セックスをした翌日のコンディションと、セックスをしなかった翌日のコンディションを比較してみてほしい。翌日に出社したときに、難しい仕事でも後回しにせずに取り組めたり、仕事に対するモチベーションが高まっていたり、生産性が高まっているかもしれない。
今回は、ちょっとエッチな心理学をご紹介したのだが、実は筆者は近日開催されるとあるイベントの一部監修を行わせていただいている。
これは、海の生物の性の多様性について、ちょっとエッチな雰囲気やコンテンツを通して学んでもらおうというイベントで、そのイベントにおけるコンテンツの一部を私が担当している。
海の生物の「性」や「求愛行動」、「繁殖行動」について学びつつも、ちょっとエッチな心理学について学ぶことができるコンテンツを準備しているので、ぜひ遊びに来ていただきたい。
<文/山本マサヤ>