「ユニゾ」対「HIS」のTOB対決に見るサラリーマン経営の危うさ

サラリーマン経営者の犯した過ち

 ユニゾのサラリーマン経営者は、おそらくフォートレスに「TOB後も経営は任せます」と囁かれて舞い上がっているはずであるが、それは外資系ファンドの常套手段である。だいたい半年以内にクビにされてしまうだろう。まあ実力がないのでやむを得ない。  さらに副産物として「世界最強(最凶)のファンド」であるエリオットまで引き込んでしまった。以前、破綻したアルゼンチン国債を“捨て値”で買い集め、法廷闘争で何と満額回収してしまったあのエリオットが、すでにユニゾの10%弱を取得しているようである。  いずれにしてもユニゾのサラリーマン経営者が、大きな過ちを犯してしまったことは間違いない。 <文/闇株新聞>
‘10年創刊。大手証券でトレーディングや私募ファイナンスの斡旋、企業再生などに携わった後、独立。証券時代の経験を生かして記事を執筆し、金融関係者・経済記者などから注目を集めることに。2018年7月に休刊するが、今年7月に突如復刊(「闇株新聞」)。有料メルマガ配信のほか、日々、新たな視点で記事を配信し続けている。現在、オリンパス事件や東芝の不正会計事件、日産ゴーン・ショックなどの経済事件の裏側を描いた新著を執筆中
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