教員間でのイジメ。同僚に「B型肝炎がうつるから来るな」
取材を続けていくと、暁星学園の実態の酷さを知ることに。同学園の事情に詳しい関係者によると、教員同士で、陰湿なイジメが横行しているという。
イジメが起こったのは、2018年秋ごろ。現役の教員である20代後半のA先生が、B型肝炎に感染をする。そのため、一ヶ月弱病院へ入院をすることに。
その先生が復帰後、驚いたのは教員間同士の会話だ。A先生が職場復帰後、一部の教員がA先生に対して、「うつる。来るな」などの発言をしていたとのこと。
その様子について、前出の関係者はこう語っている。
「こうした発言は、何回もあったようです。数学のY先生が、数名の後輩教員を巻き込み、取り巻きを作っていました。Y先生が、場所を選ばずA先生に対して“うつる”などの発言を繰り返しているといいます。A先生が何の病気にかかっているかを生徒も知っていたそうです。Y先生周辺の人が話したのではないでしょうか。プライバシーの尊重などありませんよね、これでは」
そして、1枚の写真を見せていただく。グループライン上の会話をカメラで撮ったものだ。そこでは、1人の教員が飲み会にてお酒をこぼし、別の先生のドリンクを飲み、「肝炎になる~」と言われていた。
グループの中にはA先生がメンバーとして入っているため、A先生に当てたメッセージだと捉えることができる。いじりだとしても度を超しているのが明白だ。
この件は、職員会議の議題に上ったものの、状況は変わらなかったとのこと。A先生の心情が心配である。
この件も暁星学園が事実を認識していた。コメントは追って連絡するとのこと。
B型肝炎の患者が戦ってきた歴史。教員としての資質に大きく欠ける
B型肝炎は、血液または体液を介して感染するため、空気感染をすることはない。症状が悪化すると、肝機能の著しい低下が起こり、昏睡状態に陥る。その場合の死亡率は、70~80%だと言われているのが現状で、軽い気持ちで冗談を言えるような病気では到底ない。
また、1948年~88年に行われた注射器の使い回しによる集団予防接種で、40万人以上がB型肝炎に感染し、80年代後半から運動が起こり、2006年に最高裁が国の責任を認めている。この背景には、差別と偏見による人々の苦しみがあった。東京都町田市の小学校に通う2年生の男子児童が、「うつるから半径100m以上離れて」などのイジメを受け転校したこともある。大人の場合も同様な例はいくつか見受けられる。差別や偏見といった大きな魔物に、何百万人もの患者が苦しんできた歴史がある。
未来ある子供たちの教育現場で、教員が差別的な発言を繰り返していたことは許しがたいもの。子供の前でも誤解を生み兼ねない。生徒に対するクズ発言もそうである。何でもやりたい放題の暁星学園の教育現場。教員としての自覚を今一度問いただすべきではないだろうか。
これは氷山の一角にしか過ぎない。タレコミの内容には、目を疑うものもあった。続報で詳しく報じる。