今さら聞けない「投資信託って何?」<夏の初心者向け投信入門>

 投資信託というと、ビギナー向けというイメージが強いが、実は堅実投資から夢の一攫千金まで、バリエーション豊かな投資が可能だ。知られざる投信の魅力について、専門家や個人投資家に取材した!

ファンドアナリスト・篠田 尚子氏

短期で利益を狙える商品も!! 下落局面での損失も抑える

「少額からさまざまな対象に投資できる投資信託は、資産形成の強い味方です」  と話すのは、投資信託(投信)に詳しい楽天証券経済研究所ファンドアナリストの篠田尚子氏だ。  投信は投資家から集めたお金を、運用の専門家が国内外の株式や債券などに投資し、成果を投資家に還元する仕組みだ。ネット証券などでは100円から購入できるうえ、少額で幅広い分散投資も可能なので、ビギナーにもチャレンジしやすい投資といえる。  さらに最近は、投資信託を使って節税しながらお得に老後の準備ができる「iDeCo(イデコ)」や、非課税で積み立て投資ができる「つみたてNISA」でも注目が集まる。  こうした長期でコツコツ積み立てる投資には、日経平均株価などの特定の指数に機械的に連動し、経済成長と同じ運用成績を目指す『インデックスファンド』が向いているとされる。さらに、手数料が安いことも評価され、低コストインデックスファンドがトレンドとなっている。  コツコツ長期投資もいいが、もう少し短期での利益は狙えないのだろうか。篠田氏は、「そういう方にはアクティブファンドが向いています。長期投資が基本のインデックスと比べて、短期での利益も狙いやすい」と話す。

投信に割安という概念はないので注意

 アクティブファンドとは、専門家であるファンドマネージャーが有望な銘柄を発掘して組み入れ、平均点であるインデックス以上の成績を目指す投信だ。特に、日本株の中小型株やJリート(不動産投資信託)を対象にしたアクティブファンドの中で、「お宝」が比較的見つかりやすいと篠田氏はアドバイスする。  数多くあるアクティブファンドの中から、成績の良い商品を見分けるには、過去の暴落時にどんな値動きをしたかをチェックするのがいいという。 「市場には上下の変動は避けられませんが、下落局面で類似の商品と比べて下落幅が小さかったり、変動そのものが小さく抑えられているものがいいファンドです。損失を小さく抑えられれば回復も早く、次の上昇局面で大きな利益を狙えるからです」(篠田氏) <積立投資の種類 税制優遇あり> ●iDeCo(個人型確定拠出年金)  積立額は全額所得控除の対象。毎年節税メリットを受けられ、利益も非課税。掛け金は5000円からで、上限額は職業によって異なる。60歳まで引き出せないのがデメリット ●つみたてNISA(積み立て専用の少額投資非課税制度)  積立専用の少額投資非課税制度。本来、投資の利益は非課税だが、所得控除はない。毎年40万円まで、20年間続けられるので、総額800万円の非課税投資ができる ●ジュニアNISA(未成年向けの少額投資非課税制度)  未成年専用NISA。年80万円まで5年間利用でき、総額400万円の非課税投資ができる。子供本人が満18歳になる年度の12月末まで引き出しができないのがデメリット
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