「入管は自分たちを殺したいのかな?」入管収容所で抗議のハンストが拡大
長期化する入管の収容。自由を求め、命をかけた被収容者たちによる非暴力の抗議行動ハンガーストライキが続いている。収束の日はいつなのか。
過去、入管収容所では何度も被収容者によるハンストが行われてきた。今回は東日本入国管理センター(牛久入管)で5月、1人のイラン人がハンストを始めたことが引き金となった。7月24日には100人規模を超す過去最大の行動となっていった。
最初に始めたイラン人を含めて計4人が、7月の初めに解放されることとなった。しかし、仮放免の更新期間はわずか2週間。2週間ごとに更新を行わなければならない。そのうち2人は、東京入管へ仮放免の延長手続きに行った日に最短の2週間で再び拘束され、牛久入管に逆戻りすることとなった。
この仕打ちにより、イラン人たちをはじめ他の被収容者たちの怒りにはさらなる火がつき、ハンストは終わるどころか参加者が増えていく一方となった。
7月24日、「牛久入管収容所問題を考える会」(牛久の会)が緊急記者会見を開き、被収容者たちの窮状を訴えた。
今回のハンストは規模が大きいだけではなく、水すら飲まない者も多かった。歩けなくなる人が増え、収容所にある車いすが足りなくなっていった。倒れる人も続出し、保健室のベッドが足りず、床にマットレスを引いて寝かせている状態となっていた。
「牛久の会」の記者会見に一緒に参加したトルコ国籍クルド人、ビロル・イナンさんの奥さんや子供たちも、イナンさんの一刻も早い解放を必死に訴えた。
大柄でアメフトの選手のように身体の大きかったイナンさんも、ハンストを始めてからかなり痩せて歩けなくなり、車いすが手放せない状態となっている。
イナンさんにはもともと6か月の特定活動ビザがあり、後から呼び寄せた家族にも同様にビザが下りた。しかし難民申請が却下となり、家族の中でイナンさんだけがビザを取りあげられて収容された。
仮放免されるも2週間で収容所に逆戻り
家族と引き裂かれ収容される
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