Instagramの検索結果
インスタグラムで「#tabata」と検索すると80万件以上もの投稿がヒットする。
そのほとんどが英語圏からの投稿、なかには中国語やスペイン語も見受けられるが、一様に一生懸命エクササイズに励んでいる様子がアップされている。
そう、この「#tabata」とは、いま世界中ではスタンダードになっているワークアウト方法なのだ。その効果は、世界のセレブが注目しており、スカーレット・ヨハンソンやキャリー・アンダーウッド、マドンナなど、錚々たるメンツが実践している。
また、『インモータルズ -神々の戦い-』や『マン・オブ・スティール』(スーパーマン)で見事な肉体を披露したヘンリー・カヴィル(*)も、ナチュラルに鍛えられたその身体を作るのに、「日本のタバタ・スタイル(田畑泉が考案したもの)のトレーニングをやったんだよ」とインタビューで述べている(*参照:
「ぴあ映画生活」)
そう、この「tabata」、日本発のワークアウトメソッドなのである。
さてこのワークアウト、実はものすごくシンプルだ。
20秒のワークアウトと10秒の休息を1セットとしたものを6~8セットやる、というだけなのだ。実際のトレーニングは4分程度、ウォームアップとクールダウンなどを含めて30分も時間を取れれば、持久力を強化する「有酸素性トレーニング」と瞬発系能力を強化する「無酸素性トレーニング」を同時に行うことができるのである。
もちろん、有酸素性能力の要である最大酸素摂取量と瞬発系能力の要となる最大酸素借を向上させるには、「最大酸素摂取量(VO2MAX)の170%」という極めて高い強度(続けて行えば50秒程度で疲労困憊するくらい)の強度が必要だ。そのため、競技者レベルで追い込むには、アスリートでも音を上げるほど追い込むこともあるというハードトレーニングだという。
「最大の効果をあげるためには、170%VO2MAXである必要があります。170%VO2MAXは実際にはきちんと計測する必要がありますが、ちゃんと計測するには手間もかかります。目安としては6セット目で最大心拍数の90%まで上げることを目指すといいでしょう。
最大心拍数は
220-年齢(BPM)
で算出できます。例えば、40歳なら6セット目で220-40×0.9で162bpmとなります」
と語るのは、「タバタ式トレーニング」の名前の由来となった立命館大学教授の田畑泉先生。
近頃、新刊
『噂のタバタトレーニング』を上梓したばかりの田畑教授の最新の研究によれば、そこまで追い込まなくてもさまざまな効果がわかってきたのだという。