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7年振りにPCが壊れて、Windowsの環境を移行した
今月の頭に、メインに使っているパソコンが壊れた。前回の購入は7年前の2012年、Windows 8 の発売年である。Windows 8.1 のリリースは、翌2013年。そのため購入後しばらくして、Windows 8.1 にアップグレードした記憶がある。
パソコン購入から3年目の2015年には Windowd 10 が出た。私は Windows 10 にアップグレードせず Windows 8.1 のまま使い続けた。
「パソコンの寿命は3~5年。急いでアップグレードしなくても、どうせ買い換えのタイミングで Windows 10 になる」
朝から晩まで使っているから、その程度しか持たないだろう。そういう判断だった。それから4年、まさか7年もパソコンが壊れないとは思わなかった。
さて、7年ぶりのパソコン買い換えである。Windows 8.1 から Windows 10 への移行。私は Windows 10 のノートパソコンを持っているので、Windows 10 を全く触っていないわけではない。しかし、メインの開発機は Windows 8.1 だった。
最近の開発環境では「Windows 7/10」対応と書いてあり、「8は対象外」というものもある。Windows 8 は、なかった子にされている。そのため、Windows 10 への移行は、いずれやらないといけないものだった。
しかし、OSをまたぐ環境移行だ。それも7年ぶりの作業である。トラブルがあると想像できた。実際にトラブルは多かった。そうしたトラブルのいくつかは、更新の止まっている古いオンラインソフトに原因があった。
オンラインソフトという言葉は、ネット経由で入手するパソコン向けソフトウェアを指す。店頭で売っているパッケージソフトと比較した言葉である。
7年前に「更新が7年ほどないけど継続して使うか」と思ってインストールしたオンラインソフトが、今回は「更新が14年ほどないけど入れるのか?」という状態になった。
Windows 98 から既に21年が経過している。当時流行っていたオンラインソフトの更新が止まっていることは多々ある。というわけで本記事では、昔人気のあったソフトが、現在どうなっているか「あの人は今」的に紹介する。
Windows98から21年。OSのメジャーバージョンアップとソフトウェア
オンラインソフトの話をする前に、まずは個人向けの Windows の簡単な年表を掲載する。括弧内の数字は、前回のOSからの経過年数である。Windows 10 以前は、おおよそ3年に1度、メジャーバージョンアップしていたことが分かる。
【
Windows 年表】
1995年 Windows 95
1998年(3年) Windows 98
2001年(3年) Windows XP
2007年(6年) Windows Vista
2009年(2年) Windows 7
2012年(3年) Windows 8
2015年(3年) Windows 10
このように、Windows は頻繁にメジャーバージョンアップを重ねてきた。そしてOSが変わると、既存のソフトウェアでトラブルが起きることがある。OSのUIの変更、セキュリティの強化、特定のファイルの削除。環境が変わればソフトウェアは改修が必要になる。
そうした対応をせずにOSをまたぐと、挙動がおかしくなったり起動しなくなったりする。幸いWindowsには、古いOSの互換モードでソフトウェアを動かす機能もある。しかし、それで動作するにも限度がある。
つまり、更新が止まったソフトは、いずれ使えなくなる可能性が高いということだ。更新のないオンラインソフトを使い続けると、ある日突然仕事ができなくなるリスクを抱え込むことになる。