節目タッチからの逆張りで「売りマスター」を目指す!
もっとも、いきなりヒルトン氏と同じような「サポレジ表」を作れというのは酷だろう。ただし、トレード前に前述の①から⑤で挙げた節目はあらかじめ頭に入れておきたいところだ。実際には、「サポレジ表」以外にも、
『窓が小さい場合、寄り付きからその窓を埋めに行きやすい』といった、ヒルトン氏の長年にわたる研究や経験によって見出された傾向はあるのだが、まずは節目を意識したトレードを心掛けよう。
では実際、この「節目」を利用してどのようにカラ売りを仕掛けるのか。
「売りの手法は、基本的には
『逆張り』。先物価格が上昇して節目に近付く、あるいは節目にタッチしたところでカラ売りを仕掛ける。日経先物は近くの節目に吸い寄せられる傾向があるので。もし、予想と違って節目を上に抜けてしまった場合はすぐに撤退。私の場合、節目に到達したのに価格が反転せず、揉み合っている場合にも一時撤退を考えます」
<節目到達後の反落でカラ売り>ヒルトン氏が得意とするのは逆張り。サポレジ表に記載された節目に対して値動きが吸い寄せられるように動いたら、節目到達で逆張りエントリー
節目で株価の動きが鈍くなるのは、「売り買いの数が増えてくるから」(ヒルトン氏)。売りを仕掛け、先物の価格が下方の節目に近付き動きが鈍くなったときが利益確定のタイミングだ。その際、「売られすぎ・買われすぎ」を示すRSIやストキャスティクスなど、相場の過熱感を示すオシレーター系テクニカル指標を参考にしてもOKだ。もちろん、すんなりその節目を抜けてしまえば、さらに利益を伸ばすチャンスである。
多くの投資の教科書に書かれているように、
「トレードのシナリオ」を考える作業も忘れてはいけない。
「私は節目から逆算してシナリオを考えます。例えば、『ここから20円上に節目があるから、まずその節目で売る。株価がその節目で反転して下がったら、その節目の30円下に節目があるから、そこで買い戻す』という感じです」
<寄り付き後の窓埋めを狙う常勝トレード>5月15日には前日高値を上回る価格で寄り付いて大きな窓ができた。この始値がオプション行使価格とほぼ一致。その価格にタッチした後、下落し始めたのを確認して窓埋め狙いの売り
節目からシナリオを作り、逆張りを仕掛ける―これで「カラ売りマスター」への道が開けるかも!
1 時価近辺にある節目を徹底的にチェック!
2 節目をベースにしたトレードのシナリオを作る!
3 節目を超えてしまったらすぐに決済!
【Mr.Hilton氏】
日経先物専業トレーダー、毎日トレード成績を公表。トレード講座の講師としても活躍中。「
日経225先物を難しく考えないで勝つためのブログ」を運営中
― [カラ売り]の奥義 ―