世界最高峰トレード大会優勝の凄腕のバカラ村氏が教える「時間がない人のための勝つ秘訣」
カリスマトレーダーが極秘テクニックを大公開。厳しい相場でも手堅く勝つサバイヴ流を直撃取材!
かのラリー・ウィリアムズが’87年に優勝し、その名を一躍世界に知らしめた世界最高峰のトレーディングコンテストが、“World Cup Trading Championships”、通称「ロビンスカップ」だ。この大会は仮想売買ではなく、実際に自分で用意した現金(最低1万USドル)を1年間でどれだけ増やせるのかを競う。バカラ村氏は、’15年の同大会のFX部門に参加し優勝。さらに、’17年のロビンスカップ日本大会(期間5か月間)でも優勝という輝かしい実績を誇る。
国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA)の認定テクニカルアナリストでもあるバカラ村氏は、あらゆるテクニカル分析に精通し、スキャルピングからデイトレード、中期のスイングまで相場状況に応じてどんなトレードでもこなすオールラウンドプレーヤー。そんな氏に、時間の限られたサラリーマントレーダーが勝ち組に入る秘訣を聞いてみると?
「専業トレーダーであれば、相場の動きが大きいときはスイングやデイトレード、動きが小さいレンジ相場のときはスキャルピングと手法を使い分けて常時エントリーできますが、時間に制約があるのであれば、スキャルピングか1週間程度の中期スイングのどちらかに絞るべきです。スキャルピングや短期デイトレは、とにかく損切りが重要なので、気持ちの切り替えが速く、損失が現実化することを気にしない人向き。一方、スイングはエントリーのチャンスがなかなか来ないこともあるので、それをじっと待てる忍耐力が必要となりますね」
どちらが向いているかは性格によるとのことだが、サラリーマントレーダーの入門編として最適なのは、やはりスイングだろう。バカラ村氏がスイングで特に重視するのは、「フォーメーション分析」と「レンジ相場からのブレイク」だ。
「フォーメーション分析にもいろいろありますが、ペナントやフラッグは初心者でもわかりやすい相場になるので、まずこれを身に付けるのがオススメですね。一直線の上げ(下げ)の後にしばらくもみ合いがあり、そのもみ合いのレンジを抜けると、さらに上げ(下げ)トレンドが継続していく形です。
たとえば次の図は、実際に私がトレードしたチャート(米ドル/円・日足)ですが、113円あたりから急落したあと、四角で囲った部分でもみ合っています。ここがペナントで、このもみ合いの中で、まずは矢印のところでショートでエントリー。もみ合いの下限の111.100あたりを下抜けてレンジブレイクしてから、下落トレンドの継続の確認ができたので、追撃売りを入れています」
その際には、ファンダメンタルズの後押しもあったという。
「私はテクニカルを重視していますが、ファンダメンタルズも考慮はします。ファンダメンタルズの材料とテクニカルの方向性が一致しているときに、強いトレンドが生まれる。このときは、ペナントのもみ合いの最中にアメリカの財務長官発言でドル安材料が出たり、その後に日銀から円高材料が出たりしてチャートの形とファンダメンタルズが重なったため、非常に強いトレンドが生まれたのです」
勝利の鍵はフォーメーション分析とレンジブレイク
リーマントレーダーがスイングで勝つには?
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2019.07.11
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