最大金利9%。ベトナム在住者に“安全な”ベトナム銀行を聞いてみた

「金利7%は低いほうなんですよ」

 浅野はハノイ旧市街近くのベトナム料理店に連れて行ってくれた。  ハノイの観光名所はだいたい「ホアンキエム湖」の周辺にあり、そこにはバンコクの歓楽街にもよく似た外国人観光客がどんちゃん騒ぎしている一角がある。全くの余談だが、つい最近ドナルド・トランプと金正恩が会談した「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」もこの湖から徒歩圏内である。  浅野が「これ食べてみてください」と何やらニヤニヤしながら鳥肉らしきものをすすめてくれた。小ぶりな何かの鳥の丸焼きのようで、骨がついているが、骨自体が柔らかく、噛み切るのは難しくない。

浅野が勧めてきた謎肉の正体は……

「食べ終わった骨は、そのまま地面に吐き捨ててもらって結構です」という。 「で、この肉、なんだと思います?」  そういう言い方をするということは、普通の鶏肉でないことは確かだ。大きさからみて雀あたりではないか、と筆者は読んだ。 「違うんですよ。食用鳩なんですよ。おいしいでしょ?」  たしかに、何の偏見も抜きに食べれば、全く違和感なく食べられる代物である。これに「ライム、塩、チリ」をソースとして味付けするのがベトナム・ハノイの王道なのだという。  肝心の銀行預金について聞いてみた。定期預金の金利が7%というのは本当か。 「本当ですよ。僕が日本に帰る必要がない理由の一つがわかるでしょ。でもね、7%って低いほうなんですよ。できたばかりの銀行だと、9%とかいうのも普通にあります。まずは預金を集めたいですからね」

現地邦人は「利率9%の銀行はちょっと危ない」

 この会食の翌日、浅野は「利率9%」の銀行リストを送ってくれた。  ・Bac A Bank  ・Seabank  また、大手で割と堅実そうな銀行のリストも送ってくれた。  ・Vietcom Bank  ・Techcom Bank  ・Sacom Bank  同じく、出勤前のファムにも意見を聞いてみた。 「銀行口座を開きたいなら、ここの真下に“ベトコンバンク”と“BIDV銀行”があるよ。この二つなら、大手だから割と信用できるかな。私も銀行勤務だから、銀行のことなら多少詳しいけど、さすがに9%のところはちょっと危ないから信用しきれないな……」  ということで、次回は筆者が実際に銀行へ行ってみてどんなやりとりがあったのか、そして銀行口座を開けたのか、を伝えていくこととしたい。
 ジャーナリスト、TVリポーター、英語同時通訳・スペイン語通訳者。ニューヨーク州立大学ポツダム校とテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。’10年10月のチリ鉱山落盤事故作業員救出の際にはスペイン語通訳として民放各局から依頼が殺到。2015年3月発売の『ジョコビッチの生まれ変わる食事』は15万部を突破し、現在新装版が発売。最新の訳書に「ナダル・ノート すべては訓練次第」(東邦出版)。10月に初の単著『貧困脱出マニュアル』(飛鳥新社)を上梓。 雑誌「月刊VOICE」「プレジデント」などで執筆するほか、テレビ朝日「たけしのTVタックル」「たけしの超常現象Xファイル」TBS「水曜日のダウンタウン」などテレビ出演も多数。
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