物を壊してストレス解消! 日本初登場の新スポットに行ってみた

コンセプトは「やってはいけないことをする」

河東誠さん

 同社を創業したのは、河東誠さん(25)。コンセプトは「やってはいけないことをする」だ。 「アメリカやシンガポールに同じようなサービスがあることを知り、日本でも開業しようと思い立ちました。  普段、私たちは周囲の人たちと協調して生活するために、ルールを守ったり、我慢したりしています。しかし私たちには、ルールを破って『本能的自我』を解放したいという欲望を持っています。それを可能にするのが『リーストルーム』です」  サービス開始からわずか2ヶ月足らずでおよそ500人が利用したという。それだけ多くの人が、ストレス発散の場を求めていることが伺える。  ただ、インターネット上では、サービスに反対する声も上がっている。まだ使えそうなものをわざわざ壊すなんてもったいないというのだ。しかし河東さんによると「不用品の回収業者から、廃棄する予定のものを仕入れている」という。壊した後の残骸も、分別して業者に回収してもらっている。  客層は、大学生や社会人のグループ、カップルが中心だという。男性客が4割、女性客が6割で、女性の方が若干多い。  今後、2020年までに、渋谷・原宿・新宿近辺に出店したいという。さらに国内での店舗を増やし、アジアにも進出するのが目標だ。

マネキンを上司に見立てて殴った女性客

 その日は、首都圏から来た男性(20代)と九州から来た女性(20代)の2人組が来店していた。サービス終了後に男性は「暴れつづけるのは結構大変でした。2キロぐらい痩せたんじゃないかと思います」と晴れ晴れとした笑顔で語ってくれた。  一方、女性は、マネキンを上司だと思って殴ったという。「上司をフルボッコにできて良かったです。家電を壊すのも気持が良かった。また東京に遊びに来たときは、立ち寄りたいと思います」。 <取材・文/HBO取材班>
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