洗剤・柔軟剤などに含まれる「香りマイクロカプセル」が、環境だけでなく人体にも悪影響を及ぼす!?

洗濯 6月29・30日に大阪で開催されるG20サミット首脳会議の大きなテーマの一つが「廃プラ(プラスチックゴミ)問題」だ。地球規模の環境汚染を引き起こしているこの問題に、国際的な対策の枠組みを作る話が進んでいる。  また、プラスチック容器を多用している食品産業分野でも対策の機運が出ている。しかしこうした動きには盲点がある。プラスチックによる環境汚染の大きな原因となっているマイクロカプセルが抜け落ちているのだ。このことに気づいた市民団体日本消費者連盟(以下、日消連)は、G20を前に緊急提言を出して注意を喚起している。

洗剤などに使われている香り成分が、化学物質過敏症を引き起こす

shukushou 香害110番

日本消費者連盟が行った「香害110番」には相談が殺到した

 いま、農薬や香料、洗剤・柔軟剤、医薬品、化粧品などさまざまな商品で、微小なプラスチック容器であるマイクロカプセルに素材を閉じ込める商品が開発され、広く使われている。その範囲は、繊維(衣類の蓄熱・吸熱)、塗料(蓄熱・吸熱・吸音など)などにも及んでいる。周りの生活用品のほとんどに使われているとみてよい。    このところ伸びが大きいのは農薬や除草剤、化学肥料などの農業用資材だ。成分をマイクロカプセルに入れ、徐々に環境中に放出されることで、効果が長続きすることを狙っている。以前は何回も散布した除草剤も、最近では「一発除草剤」と呼ばれる、1回の散布で効果が持続するタイプが主流になっている。  テレビのコマーシャルでお馴染みの香りつき洗剤・柔軟剤も、最近では香りが長続きする製品が売りになっている。これも香り成分をマイクロカプセルに封じ込めることで可能になった。洗剤・柔軟剤の香りは化学物質過敏症の一つである「香害」を引き起こし、社会問題となっているが、その背景にはマイクロカプセルの普及がある。

花粉症対策のマスクも通過してしまう「マイクロカプセル」

花粉症マスク このマイクロカプセルの大きさはどのくらいなのだろうか。技術はだんだん進歩していて、1㎛(マイクロメートル=100万分の1メートル)のものまでできている。花粉症を引き起こす花粉が約30㎛、大気汚染で問題となる微小粒子が2.5㎛だから、いかに小さいかがわかる。花粉症対策のマスクをしても自在に通過してしまう。柔軟剤の場合、キャップいっぱいにこのマイクロカプセルが1億個入っている。  マイクロカプセルはその役割を終え、封じ込めた成分を放出した後も環境中に残る。そこで使われている素材はメラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネートモノマーなど、いわゆるプラスチックである。
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EUではすでに規制の話も出始めたマイクロカプセル
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