外食産業の新トレンド、「ポータグルメ」はますます加速する

令和時代の新トレンド「ポータグルメ」って何だ?

立ち食いステーキの「いきなりステーキ」では、’18年6月からデリバリーを開始。「串カツ田中」でもテイクアウトが可能で、一部店舗ではデリバリーも行う 写真/時事通信社

 令和時代を迎え、グルメのトレンドワードとして注目を集めているのが「ポータグルメ」だ。「ポータブル(持ち運びできる)」+「グルメ(おいしい)」を合わせた造語だが、過去のトレンド予測でも定評のあるホットペッパーグルメ外食総研の稲垣昌宏上席研究員は、「グルメなので、あくまでもおいしく、満足度の高い食事であることが前提になる」と定義づけた。  ポータグルメが拡大する背景には、現代日本が抱える問題が横たわる。 「人手不足とよくいわれるが、労働市場に限った話ではなく、家庭や私生活にも及んでいる。副業を解禁する会社が増え、仕事はより忙しくなったが、帰宅すれば夫も子育てに参加するし、主婦であっても社会参加を促される。人口減少社会ではこうしたことが普通になり、効率が優先されるようになる。こうして中食市場が拡大していった」

軽減税率の結果テイクアウト戦線が激化

 確かに近年、コンビニでは居酒屋のつまみのような商品が売られ、スーパーでは惣菜売り場の充実ぶりが際立つ。 「働き方改革で労働生産性向上が要求され、社会も個人もコストパフォーマンスよりタイムパフォーマンスを重視する時代になった。一方、外食店は拡大する中食と競うために、テイクアウトやデリバリーに参入しはじめている。さらに、10月に消費税が増税されれば、軽減税率によってテイクアウトやデリバリーは税率が据え置きになるので、外食店の参入はますます活発化するでしょう。すでに、ミシュラン1つ星で予約困難な焼き鳥店・鳥しきは弁当を販売し始めたし、行列で有名なステーキ・ハンバーグ店のミート矢澤もテイクアウト専門店を出しています」  有名店の至高のグルメをお家で! 取材・文/斎藤武宏 ― ゼニズバッ! ―
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