洋服、家具からポルシェまで!? 進化するサブスクサービス
トヨタの愛車サブスク「KINTO」
動画の見放題や音楽の聴き放題を始め、洋服や家具、外食など多くの分野でサブスクリプションサービスが目白押しだ。サブスクリプションとは、もともと新聞、雑誌などの定期購読を意味する英語だが、現在では「定額で継続して提供されるサービス」を指すようになっている。
日本サブスクリプションビジネス振興会で“サブスクエヴァンジェリスト”として活動する杉山拓也氏は、サブスク市場拡大の要因をこう説明する。
「『所有から利用へ』と、消費マインドが変化したことが大きい。モノを購入すると出費を伴ううえ、買った後に使い続けるかわからない……。特に、スマホの出費が負担になっている若年層にすれば、近年、『若者のモノ離れ』などと言われるように、『所有』はムダが多い。だったら、サブスクサービスを利用すればいい、というわけです」
「KINTO」は、高級車レクサスもラインナップ! サブスクなので、税金、保険料、車検費用などはもちろん、すべて定額料金に含まれる
同振興会は、サブスクの3要素を「ONB(オンブ)」という言葉で説明する。O(お得)、N(悩み解決)、B(便利)という意味だ。
「例えば外食のサブスクは、月額料金が定額なので一定数以上来店すればお得。アパレルのサブスクは、似合う服を選んでくれ、コーディネートの悩みを解決できる。また、動画や音楽のサブスクは、レンタル店に来店、返却の必要もなく便利。サブスクは特に衣食住との相性がよく、賃貸住宅のサービスも登場してます。敷金礼金なし・家具家電付きの部屋で、公共料金やWi-Fiの通信費などが定額料金に含まれ、スマホだけで契約できます」
このほか、ベンツやポルシェ、ロレックスといった“高級サブスク”も登場済み。今後もサブスクに要注目だ!
取材・文/斎藤武宏
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