人気雑貨店「スイマー」復活へ! しかし、ネットでは「新たな悲鳴」も!?
パステルカラーとりんごのキャラクターで人気を集めたあの雑貨たちが帰ってくる。
2018年に販売終了した人気雑貨ブランド「SWIMMER(スイマー)」 が新会社に引き継がれて復活することが発表されたのだ。
若い女性を中心にファンが多かった雑貨店の復活。しかし、復活のニュースを受けて「新たな悲鳴」も上がっている。果たしてそれはどうしてか、そしてその「悲鳴」は喜びの声へと変わるのか――スイマーブランドを引き継ぐことになった企業に話を伺った。
スイマーは1987年に代官山で誕生。シンボルは「りんご王子」で、コンセプトは「ノスタルジックキューティ」。企画・デザイン・生産のすべてを自社で行っていたという。
きゃりーぱみゅぱみゅさんなど青文字系モデルや若手女性アーティスト・アイドルにも愛用者が多く、何より手頃な価格帯ということもあり「ゆめかわいい」系雑貨店の代表格として人気を集めていた。男性読者のなかにも「学生時代に女友達の誕生日プレゼントを買いにスイマーに行った」という経験がある人もいるかも知れない(筆者がそうである)。
スイマーが人気を集めるにつれて客層も拡大し、1999年にはバブル期にスイマーを買っていた世代に向けてスイマーの「お姉さんブランド」である「chocoholic(チョコホリック)」も誕生。スイマーと同じく、レトロな「アメリカノスタルジック」をテーマにした生活雑貨を販売し人気を集めた。2014年には代官山の本店を閉店させた一方、近年は各地のファッションビルに加えてショッピングセンターなどにも出店範囲を広げており、2017年にはブランド30周年を記念して特別ムック本が発売されるなど、当面は安泰かに思われた。
しかし、スイマーを展開する白鳳(東京都渋谷区)は、2017年7月に「仕入れ単価の高騰により思うようなモノづくりや価格帯の維持が難しくなったこと」を理由に、突然の「ブランド終了」を発表。
2017年末でオンラインショップを、2018年1月末に「chocoholic」とともに全ての実店舗を閉鎖し、惜しまれつつ「ブランド終了」となっていた。
スイマーブランドを引き継ぐことになった企業は福島県に本社を置く「パティズ」。
パティズ社は1988年に会津若松市で創業。2019年現在は東日本各地のショッピングセンターやスーパーマーケットなどに「パティズ」「Dearパティズ」「キュララ」「WIZ」などの屋号の雑貨店を約120店ほど展開する。同社ではかつてスイマーからの商品供給を受けており、一部店舗でスイマーの商品が販売されていた。
パティズ社は「皆様に愛されているスイマーを途絶えさせてはならないという強い想いから、 復活に向けて動き出した」といい、今後は同社がスイマーブランドの商品の企画・販売を行うという。
これでスイマーファンは一安心……と思いきや、そうではなかった。ネット上では多くの悲鳴が飛び交う。
そう、パティズが展開するのは東日本だけ。最も西にあるのは2018年に出店した「ルビットタウン高山店」(岐阜県高山市)で、展開地域が徐々に広がってはいるものの、3大都市圏で店舗があるのは首都圏のみだ。SNSには「福岡は?パルコにあったのに!」「調べたけど大阪に店舗ないやん!」などといった声が飛び交う。
そこで、パティズ社に「今後の店舗展開」について話を伺った。
2018年で一度消えた「青文字系」「ゆめかわいい」雑貨
東日本に展開する雑貨店「パティズ」が展開へ――えっ、東日本だけ!?
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※都商研ニュースでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中 ・丸井グループ、2019年5月から住友林業と業務提携-エイムクリエイツ合弁化、モディは丸井の直営に ・ドン・キホーテ赤坂見附店、2019年2月15日閉店-僅か9ヶ月で ・LUSH新宿店、2019年初夏開店-アジア最大の旗艦店、JR新宿駅前に ・川崎ルフロン、大規模リニューアルへ-2019年4月27日Ⅰ期開業、目玉は2020年開業「水族館」 ・高田馬場ロフト、2019年4月12日開店-ビッグボックスに
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