一杯5L!? 超巨大紅茶ハイを出す店を直撃。「夜くらいバカ飲みしたっていいじゃないか」

紅茶ハイしか頼まれなくなった。肉と野菜がメインなのに……

 実はこのbar agito。紅茶ハイがウリの店ではなく、野菜と鉄板料理がメインのお店だそうです。今回のバズツイートの影響で紅茶ハイを頼まれるお客さんが急激に増えたことで、少し落ち込んでいるとのこと。

マスターの気まぐれ焼きPhoto by soshi itagaki

 料理の質にこだわりを持つ理由は、東急線沿いで働くサラリーマンを応援したいから。  飲食店を経営するなら、拝金主義の飲食店ではなく、お客さんが来てよかったと心から思えるような店づくりを行いたいと考えたとのことです。 「毎日死にそうに東急の満員電車に揺られ、日々働くサラリーマンのために店があるの!スーパーのタイムセールで安く売られている刺身と缶チューハイで一人乾杯するなんて、健康的じゃない。  そんなことするんだったら、ウチで新鮮な野菜とジューシーな鉄板料理、美味しいお酒を飲みに来てよ。そのほうが明日も頑張れるぜ。旨いものを気軽にピピっと普段食い出来る店。そして最高にcrazy。それが俺らbar agito」

お店のイチ推し。お化けサラダ Photo by soshi itagaki

このお店では社会での肩書を取っ払ってほしい

 最高の酒・絶品の料理の提供を心掛けるオーナーの帝人さん。帝人さんが目指すのは、一期一会の出会い酒。このお店のカウンターでは、社会での肩書きを全て取っ払ってほしいと話します。  ネットでのやり取りが氾濫し、人と人とのコミュニケーションの場が仮想現実へと移動される現代社会。  お酒といったツールを使うことで、現実の世界で生身の相手との交流を深めてほしいとの思いで、帝人さんはこのバーを営業しています。 「どんなに立場が高くてもね。それが政治家・役員・平社員でもさ。飲み屋のカウンターでは、関係ないわけよ。様々な人と関わるのが面倒くさいとしてもさ、人と人との関りでしか学べないこともあるんだぜ? 案外、楽しいよ(笑)なぜだか明日も頑張れるような気がする」  お客さんに常に楽しんでもらえるように、あらゆる創意工夫をする帝人さん。Twitterをみた!といったお客さんに対しても、このようにお酒を提供します。

ツイートをきっかけに来店した大学生。タッパー紅茶ハイは断念。Photo by soshi itagaki

 Twitterでバズった裏側には、オーナー帝人さんの「客を楽しませたい!」といった熱い思いが隠されていました。日々仕事に追われている社会人の皆さん。夜くらい飲んだっていいじゃないでしょうか。昼間は頑張っているんだから。  オーナーの名前を言って注文をすると良いことがあるそうです。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。 <取材・文/板垣聡旨> 学生時代から取材活動を行い、ライター歴は5年目に突入。新卒1年目でフリーランスのライターをしている24歳。ミレニアル世代の社会問題に興味を持ち、新興メディアからオールドメディアといった幅広い媒体に、記事の寄稿・取材協力を行っている。
ジャーナリスト。ミレニアル世代の社会問題に興味がある。ネットメディアを中心に、記事の寄稿・取材協力を行っている。
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