ロボット掃除機・採算度外視の執念を見せたルンバの中価格帯モデルが他社製品を圧倒!
ルンバの登場以降、各社から雨後のタケノコのように乱立するロボット掃除機。特に5万円前後のミドルエンドのものは激戦状態だが、今買うならどれが間違いないのか。家電ライターの藤山哲人氏は、「何はともあれ1位は『ルンバe5』」と激推し。そのワケは?
iRobot ルンバe5
「本家のiRobotが、日本のミドルエンド市場で勝つために採算度外視で出した戦略的商品。吸い込み口の機構が従来のブラシ式から変わり、髪の毛やペットの毛が全然絡まらなくなったのを実感します。部屋の探索プログラムも賢く、使っていてもノーストレス。この価格帯の決定版でしょう」
2位・3位も掃除力は申し分ないが、「2位はスマホ連携機能がないのが不満。3位は小回りが利く代わりに広い部屋は時間がかかる」と、使用感で1位と差がついた。では、買うべきでないのは?
「今挙げた3機種以外ほぼ難あり。中国製は探索プログラムが発展途上だし、アメリカ製は靴下や裸足で過ごす前提がないため、細かいゴミが取れない機種が多いです」
BEST1位
iRobot ルンバe5
実勢価格4万9670円
上位機種とほぼ同じ機構とコンピュータを搭載しており、スマホ連携も付加。「10機種ほど使い比べましたが、他機種を圧倒するコスパを感じました」(藤山氏)
BEST2位
パナソニック ルーロMC-RS310
実勢価格6万2820円
「スマホ連携機能はないが、リモコンでほとんどの操作が可能。10万円を超す最上位モデルとほぼ同じハードで掃除力も同等です」(同)
BEST3位
日立 ミニマルRV-DX1N
実勢価格4万6255円
「小回りが利くのが最大のポイント。椅子をしまった状態のダイニングテーブルの下もキレイに掃除してくれました」(同)
WORST1位
山善 自動充電式ロボクリーナー ZC-R3000
実勢価格3万5470円
「中国製で、掃除した後に裸足で部屋を歩いたら、ザラザラ感は残るし、足の裏は真っ黒。微粒子のゴミが取れていないと思いました」(同)
【藤山哲人氏】
家電ライター。独自の測定器やプログラムを開発。あらゆる家電を使い込んで比較して、性能を数値(見える化)することをモットーとしている
撮影/田中智久
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