横浜DeNAベイスターズが女子ファンの心を掴むワケ

横浜DeNAベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ 公式サイト

 近年、スポーツビジネスが急成長を遂げている。プロ野球の観客動員数の増加に加え、バスケットボールBリーグも大きな盛り上がりを見せている。徹底したマーケティング戦略のもと、数々の施策を打っているスポーツ業界。  この盛り上がりを牽引しているファン層のひとつは、「女子ファン」の存在だろう。近年「カープ女子」「鷹ガール」などと呼ばれる、プロ野球球団の女子ファンの存在が目立っている。今回は、近年観客動員数の急成長を遂げた横浜DeNAベイスターズの「女子ファン」に話を聞き、その成長のワケに迫った。

7年間で観客動員数は1.8倍、ファンクラブ会員数は14倍にまで成長

 横浜DeNAベイスターズの近年の人気は凄まじい。1998年に優勝して以来、“暗黒期”と呼ばれる時期を経て、2011年12月にDeNAによって買収された。それ以降、観客動員数は伸び続け、2011年の約110万人から、2018年には球団創設以来初の200万人を突破。ファンクラブ会員数は、7年間で14倍にまで成長した。  その驚異的な成長を支えたのは、コアである30代~40代の男性ファンだけでなく、「女子ファン」も挙げられるだろう。DeNAによる買収後すぐに横浜DeNAベイスターズのファンになったというAさん(20代後半・女性)は、「最初のころは、休日のデイゲームでも球場はガラガラだったんです。今では、チケット争奪戦ですよ」と話す。その変化のワケは。

中畑前監督の徹底した「ファンサービス精神」

 ここまで横浜DeNAベイスターズのファンが増えた要因として、「中畑監督の功績は本当に大きかった」とAさんは語る。 「チームがどれだけぼろ負けしても、中畑監督は絶対にインタビューに答えて、面白い話をしてくれた。それを、テレビのスポーツ番組でも取り上げてもらえた。酷い負け方をしたらインタビューに応じない監督もいるのに、中畑監督はいつでも明るくて面白かった」  そういった中畑前監督の精神は、選手にまで徹底されていたという。 「試合前、エキサイティングシート(横浜スタジアムで最も高額の席。段差になっていて、前方に行けば行くほどグラウンドに近い高さで試合を観戦することができる)には必ず人気選手が来てくれて、サインを書いてくれるとか、ファンサービスをしてくれた。キャンプ地にまで追いかけて行っても、いつでも対応してくれて。二軍もそう。選手がみんな、ファンを大切にしてくれてとにかく嬉しかった。ラミちゃん(ラミレス現監督)になっても、それは変わらない」  たとえチームの戦績が悪いときでも変わらない監督・選手陣の態度に、ファンは喜びを感じる。「どんなに弱くても負けても、いつも明るく元気に頑張っている姿を見ると、もっと応援したくなるんです」。
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女性ファンを引き付ける数々の工夫
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