山本太郎新党、ネーミングを嗤う前に政策を色眼鏡なしに見るべき理由

菅野完

「所詮、メロリンキュー」という前に、政策を聴いてみろ

写真=時事通信社

 山本太郎参議院議員は、4月10日、参院議員会館で記者会見を開き、自身が共同代表を務める自由党を離党する意向を明らかにするとともに、政治団体「れいわ新選組」を結成したと発表した。  この新しい政治団体の発足には随分と批判的な声が寄せられた。なにより団体名がふざけすぎているというのだ。しかし少し頭を働かせてみれば、このネーミングがあちこちに喧嘩を売るものであることがわかるだろう。

各方面を強烈に揶揄するネーミング

 なにせ新撰組である。新撰組といえば、「長州」からきた「維新」の志士を斬りまくった白色テロ集団。今の総理は、長州出身。時代遅れの新自由主義的経済政策を振りまいて、増長を極める大阪の政治集団の名前は維新。白色テロとは権力の意向に基づいて暴力を振るうことだが、山本太郎はこの点について、「本来、現在の我が国の権力者は有権者」と、見事に規定している。つまり、山本太郎は、「長州の連中や維新を叫ぶ連中を、権力者たる有権者のご意向にもとづいて、叩き斬る」と宣言しているわけだ。 「それにしてもあまりにもダサいネーミングだ」という批判も聞いた。確かにその通りだろう。自分自身を表現するメタファーとして幕末のあれこれを持ち出してくる連中は、武田鉄矢の昔から、うさん臭くてダサいと相場が決まってる。しからば、「大阪維新」もダサいはずだし(実際ダサい)、何かあれば明治維新を引き合いに出す安倍首相も十二分にダサいということになるはずだ(これまた実際にダサい)。  だが、山本太郎の真骨頂はあちこちに喧嘩を売る団体名のネーミングセンスではない。彼が主張する政策にこそ注目すべきだ。
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極めてド正論な政策にこそ耳を傾けよ
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