食品選びから人づき合いまで 「週末ヴィーガン生活」でわかったこと
肉や魚を食べないベジタリアン(菜食主義者)は日本でも広く知られているが、近年はヴィーガン(絶対菜食主義者)の生活を送る人も増えている。果たして、その実態はどのようなものなのだろう?
まずヴィーガンの定義だが、ベジタリアンと同じく肉や魚を食べないのはもちろん、卵、チーズやバターといった乳製品、はちみつなども摂取しないのが一般的だ。
さらに毛皮や革製品、ウールを使った衣服など、動物性の素材を使用しないことも特徴のひとつ。化粧品なども動物実験されているものは避けるなど、動物愛護が徹底している。
こうなると外食するにもひと苦労だが、近年は少しずつヴィーガンレストランも増加中。週末ともなれば予約で満席、飛び込みで入店するのが難しいほどの盛況っぷりを見せている。
筆者も興味本位、そしてヴィーガンの友人とのつき合いで何度かこういったレストランに足を運んだことがあるが、健康的であるだけでなく、味も抜群。一度は試してみる価値があるだろう。
日本ではまだまだその数は少ないが、欧米ではこうした専門レストランは一般的だ。一般のレストランでもメニューには原材料が明記されているし、ヴィーガンやベジタリアン向けの料理には、それを示すアイコンが載っている。
こういったヴィーガン料理には、言われなければそれと気づかないハンバーガーやステーキなどもあるので、まずはそういった料理からチャレンジしてみるのもいいかもしれない。
豆腐などをベースにしながら、味はまさに肉……。あまりの“完コピ”っぷりに「結局、肉を食べたいんじゃん!」という意見もあるが、それはお門違い。排気ガスを出さないためにと電気自動車に乗っている人に対して、「結局、車に乗りたいんじゃん!」と言うようなものだろう。
ヴィーガン生活を送る人々にとって、問題なのは料理の味や服の着心地ではなく、その過程で動物が使われているかどうかの一点。ほかのもので代替できるのならば、それを選ぶことには何の矛盾もない。
と、ここまで長々と書き連ねてきたが、筆者はヴィーガンではない。むしろ、肉を食べすぎ、気づけば野菜や果物の摂取を怠りがちな独り暮らしのアラサーだ。以下は、そんな筆者が週末限定の“プチヴィーガン生活”を送って気づいたことを紹介したい。
専門店は肉食記者も満足できる味
“肉の味”を求めるのは矛盾していない
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