ドイツ企業のアジア人女性差別的なCMに声を上げないどころか、抗議をする韓国を揶揄する人々の愚かさ

ハングルアカウントの攻撃性と揶揄する人も

 日本でもこのCMに対し、抗議の声を上げる人が増え始めている。しかし、その一方で、なぜか韓国の人々を揶揄する連中も散見できる。  あるブログでは、ホルンバッハを批判する韓国人のツイッターアカウントに対し「ハングルアカウントの攻撃性」と表現。また、CMは人種差別ではないとしたうえで、「被害妄想のレベル」、「この件で喚いてるのが韓国人と人権意識高い系の日本人ばかりというのが、いろいろと物語ってると思います」と述べている。CMの内容を精査することなく、韓国人や声を上げ始めたフェミニズム的な日本人を揶揄したいだけのようだ。  また、白人男性を好む日本人女性が実際にいることを引き合いに出し、ホルンバッハを擁護する人も散見される。インターネット上には、「アジア圏の女性は西洋人と結婚しハーフの子供を持つことに優越感に浸る女性が多いのも事実としてあると思う」、「確かにビッチと言われるぐらい外人好きなバカ女いるからなー。このご時世韓国人好きな女もいるし」といった意見も見られる。  実際、欧米の男性を好む女性はいる。しかしそうした人がいるからといって、偏見を助長するようなCMを放映していいということにはならないだろう。

ドルガバ炎上騒動でも

 昨年11月には、イタリアのファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ」の広告動画も人種差別だとして問題になった。同社が上海でのショーに合わせて公開したもので、アジア人の女性が箸でピザやパスタを食べようとして苦戦するという内容だった。  公開直後から、アジア人女性への差別ではないかという批判が集まり、ショーに出演予定だった中国人モデルが次々とボイコット。上海で予定されていた同社のファッションショーは中止に追い込まれた。その後、中国のECサイト「アリババ(阿里巴巴)」は同社の商品の取り扱いを中止し、香港に本店をおく百貨店「レーン・クロフォード」も取扱いを中止している。  この動画は、箸を使った文化全般を揶揄しているとも考えられ、日本人の中にも「日本もドルガバをボイコットしようぜ」と呼びかける人がいた。しかし大きな動きにはならなかった。それどころか、「ドルガバでおこな人たちって余裕なさすぎない?」と揶揄したり、中国人観光客のマナーの問題を引き合いに出し、「お前らに言う権利ないだろ。日本に観光来てもバスの出発時間余裕で遅刻するしそこら辺にゴミするしバスの中くっそ汚すし建造物壊すわ汚すわめちゃくちゃするやん」と中国人をけなす人もいたほどだ。 「脱亜入欧」を掲げた頃から、「名誉白人」の地位を目指してきた日本人だが、いまでは経済の分野では中国や韓国にイニシアチブを握られつつある。そんな中、アジア人への差別に声をあげるべきところを、「名誉白人ヅラ」してアジア人、そしてアジア人女性への差別に加担する一部の日本人。彼らは自分たちはアジア人でもないとでも思っているのだろうか? <取材・文/HBO取材班>
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