いったいどこが「不穏当」なのか。3・18参議院予算委員会での山本太郎発言を振り返ってみた

山本太郎議員

参議院インターネット審議中継より

 自由党共同代表で国民民主党新緑風会の山本太郎参議院議員は3月18日、参議院予算委員会で辺野古の新基地建設をめぐって質疑を行った。山本議員は、政府が沖縄の民意を踏みにじっていることを痛烈に批判。インターネット上で話題になった。  以下、山本議員が午前中に行った質疑と、安倍晋三内閣総理大臣らの答弁を文字起こししてお伝えする。

玉城知事の参考人出席を自民党が反対。参院は官邸の下請けか

山本太郎議員(以下、山本議員):はい、自由党共同代表山本太郎です。会派国民民主党・新緑風会を代表し、総理に全てお聞きをする前に、本日の委員会で野党側が要求していました参考人、玉城デニー沖縄県知事について。理事会で自民党が反対をいたしました。デニー知事を参考人としてお呼びできませんでした。先日我が会派・森ゆうこ議員の新基地建設に対する質疑に防衛大臣は「沖縄に聞いてくれ」との趣旨の答弁をしました。その後、理事会でデニー知事を参考人として要求。結局自民党は反対。委員長、玉城デニー知事の参考人出席、自民党が理事会で反対をした理由、教えてください。 金子原二郎委員長(以下、金子委員長):山本くん、参考人の出席につきましてはね、あなたもかつて理事会に出席しておいてなんで、協議が調わない場合は、一応出席できない状態になっているわけであって、その賛否についてはね、ある場合とない場合がありますから。合意するかどうかにかかっているわけですから、合意に至らなかったんで結果的にはダメだったということです。 山本議員:ありがとうございます。ただいまお答えいただいたのはあくまでもルール、全会一致が原則ルールだということを主に説明していただいたと思います。理由がないのに反対だなんてありえますか。合理的説明もできない反対なんてありえないじゃないですか。どうしてデニーさん呼べないのかって話なんですね。その際野党は再度検討を求めましたが、委員長はそのまま仕切って参考人の話は打ち切り公平公正な委員会運営とは程遠いと思います。NHKのテレビ入りで沖縄の実情をデニー知事に話されると官邸の、政権側の印象、立場が悪くなる。本当の反対理由これじゃないですか。自民党、参議院自民党、官邸の下請け、そういう仕事じゃないですか、今やってるのは。私はそう思いますよ。 <一時速記中断> 金子委員長:ただいまの不穏当な言葉があるとのご指摘がありましたので、委員長といたしましては後刻、理事会において速記録を調査の上、適当な処置を取ることといたします。 山本議員:いやいや、だって、玉城デニー知事を呼ばない理由がはっきりしないんですよ。合理的説明できてないじゃないですか。反対理由なんですか。政権に対してこれ打撃を与えたくない。デニーさんに本当のことをしゃべられたら困るっていう話以外見つからないじゃないですか。だから官邸の下請けじゃないですかってことを言ってるんですよ。ここは立法府であり行政を監視することも仕事です。行政監視の一環として大きな問題を抱え、苦しみ続ける沖縄の皆さんに対して、基地問題、当事者の代表、デニー知事にお話を伺い、少しでも解決に導こうとすることも立法府の仕事じゃないんですか。立法府にいながら、国民の代表でありながら、政権に忖度することが議員としての最優先課題ならば、それは自分のキャリアアップや就職活動のための仕事でしかないじゃないですか。そんなことのために沖縄の声を直接聞き、解決の糸口を探る機会を奪わないでいただきたい。再度玉城デニー知事の参考人出席を求めます。 金子委員長:理事会で協議をさせていただきます。

安倍首相は「沖縄に寄り添う」ことができているのか?

山本議員:では始めます。時間ももう少なくなってきましたけれども、お昼休みまでですね。今国会の中で総理、私の事務所で調べただけで10回ですね、10回「沖縄に寄り添う」という言葉を発言されています。総理これまで10回もご発言された通り、沖縄に寄り添うという気持ちは本物であると、それを確認させて頂けますか。 安倍晋三内閣総理大臣(以下、安倍総理):沖縄に米軍基地が集中をしているというこの現在のこの現状ですね、我々は到底是認できるものではないわけでございまして、沖縄の米軍基地の縮小のためにこの6年間我々も全力を尽くしてきたところでございます。今後ともその姿勢には変わりがないということを申し上げておきたいと思います。 山本議員:ありがとうございます。「寄り添う」。この「寄り添う」という言葉を調べてみると、「ぴったりと側へ寄る」とあります。自分の感情を相手の気持ちと同化させるよう、同化させるようにするようなこと。いかにも、いかに相手の気持ちを汲み取れるか。それに自分の心を寄せていく様が寄り添うということのようです。沖縄県民投票の結果、辺野古に基地はいらないと圧倒的な民意がはっきりした翌日、埋め立ての土砂を積んだトラックなど約300台が資材搬入ゲートを通過。琉球新報では名護市阿波にある桟橋で工事車両583台が運搬船3隻に土砂を積み込んだと。沖縄県民、沖縄県民投票では72%が反対。超圧倒的明確な結果を完全に無視した、聞いたことがない寄り添い方です。これ本当にどうやって寄り添っていくのかということですね。この後総理にも聞いていきたいと思うんですけれども。
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防衛相が報告書を予算委員会の終盤に提出
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